知ってた?髪色の決め手、メラニンのひみつ

知ってた?髪色の決め手、メラニンのひみつ

髪について質問

先生、メラニンって髪の色を決めるっていうけど、具体的にどんなものなんですか?

髪に関する研究家

そうだね、メラニンは髪の色素細胞で作られる色素のことなんだ。このメラニンには、赤褐色のユーメラニンと黄赤色のフェオメラニンの2種類があるんだよ。

髪について質問

2種類もあるんですね!日本人にはどちらが多いんですか?

髪に関する研究家

日本人の髪には、ユーメラニンが多く含まれているんだ。だから黒や茶色の髪が多いんだよ。フェオメラニンが多い欧米人は、金髪や赤毛の人が多いね。

メラニンとは。

髪の毛の色を決める「メラニン」について説明します。メラニンには、赤褐色の「ユーメラニン」と黄赤色の「フェオメラニン」の二種類があります。日本人の髪の毛には「ユーメラニン」が多く含まれていますが、欧米人の髪の毛には「フェオメラニン」が多く含まれています。「ユーメラニン」は壊れやすい性質を持っています。そのため、髪の毛を脱色すると、まず赤茶色やオレンジ色になります。さらに脱色を続けると、「フェオメラニン」が残って黄色になります。メラニンは、「メラノサイト」と呼ばれる、毛根部分にある細胞で作られます。しかし、年を取ることや生まれつきの体質によって、「メラノサイト」の働きが弱くなると、メラニンを作ることができなくなり、髪の毛が白くなります。

髪色の正体はメラニン

髪色の正体はメラニン

私たちが一人ひとり違う髪色をしているのは、メラニンという色素のおかげです。メラニンは、私たちの肌の色を決めるのと同じように、髪の色にも大きく関わっています。

メラニンには、黒色に近いユーメラニンと、黄色っぽいフェオメラニンの二種類があります。この二種類のメラニンの量や割合の違いが、黒髪や茶髪、金髪といった様々な髪色を作り出すのです。例えば、日本人に多い黒髪は、ユーメラニンが多く含まれているために黒く見えます。一方、金髪の人には、フェオメラニンが多く含まれています。

メラニンは、髪に色を与えるだけでなく、紫外線から髪を守るという大切な役割も担っています。メラニンは、紫外線を吸収することで、髪内部へのダメージを防いでくれます。そのため、メラニンの量が多い人ほど、紫外線によるダメージを受けにくいと言えます。

このように、メラニンは私たちの髪を彩りながら、同時に守ってくれる、髪にとって非常に重要な存在と言えるでしょう。

髪色の正体はメラニン

メラニンの種類

メラニンの種類

髪や肌の色を決めるメラニンには、大きく分けて二つの種類があります。
一つ目はユーメラニンといい、黒や茶色のような暗い色を生み出す色素です。私たち日本人を含め、アジア人の多くはユーメラニンを多く持っています。
二つ目はフェオメラニンといい、黄色や赤みを含んだ明るい色を生み出す色素です。フェオメラニンは欧米人に多く見られます。

この二つのメラニンの量や割合は、遺伝によって人それぞれ異なり、その組み合わせによって一人ひとりの髪色が決まります。
例えば、ユーメラニンが多くフェオメラニンが少ない人は、黒髪に近くなります。逆に、フェオメラニンが多くユーメラニンが少ない人は、ブロンドのような明るい髪色になります。

また、メラニンは紫外線から肌を守る役割も担っています。紫外線を浴びると、肌は自らを守るためにメラニンを生成します。
日焼けをして肌が黒くなるのは、このためです。メラニンの量が多い人ほど、紫外線によるダメージを受けにくく、肌の色も濃くなる傾向があります。

メラニン種類 分布
ユーメラニン 黒や茶色のような暗い色 アジア人
フェオメラニン 黄色や赤みを含んだ明るい色 欧米人
メラニンの量と割合 髪色
ユーメラニン多め、フェオメラニン少なめ 黒髪に近い
フェオメラニン多め、ユーメラニン少なめ ブロンドのような明るい髪色
メラニンの役割 内容
紫外線から肌を守る 紫外線を浴びると肌はメラニンを生成し、肌の色が濃くなる(日焼け)

ブリーチで髪色が変わる理由

ブリーチで髪色が変わる理由

私たちが普段「髪の色」と呼んでいるものは、髪の毛に含まれるメラニン色素の違いによって決まります。メラニン色素には、黒髪や茶髪のもとになる「ユーメラニン」と、赤みや黄色みのもとになる「フェオメラニン」の二種類が存在します。

髪を明るくするブリーチ剤は、このメラニン色素を分解することで効果を発揮します。しかし、二つのメラニン色素は分解されやすさが異なり、ユーメラニンはフェオメラニンに比べて壊れやすい性質を持っています。そのため、ブリーチ剤を髪に塗布すると、最初に分解されやすいユーメラニンが壊れ、髪色は赤茶色やオレンジ色に見えます。

さらにブリーチを続けると、残ったフェオメラニンも分解され始めます。フェオメラニンは分解されると黄色みを帯びるため、髪色は徐々に黄色っぽく変化していくのです。

このように、ブリーチによって髪色が変わるのは、メラニン色素の分解されやすさの違いによるものです。ブリーチの回数や時間によって分解されるメラニンの種類や量が変化するため、髪色は段階的に変化していくと言えるでしょう。

メラニンと白髪の関係

メラニンと白髪の関係

私たちの髪の毛の色を決める物質、それがメラニンです。メラニンは、髪の根元にある毛母細胞という細胞の中に存在するメラノサイトで作られます。このメラノサイトは、まるで小さな工場のように、休むことなくメラニンを作り出し、髪の毛に色を与えているのです。

しかし、年齢を重ねるにつれて、このメラノサイトの働きが衰えてきます。工場で例えるなら、機械が古くなって生産効率が落ちてしまうようなもので、メラニンの生産量が減ってしまうのです。

メラニンの生産量が減ると、髪の毛に色がつきにくくなり、白や銀色に見えてきます。これが、いわゆる「白髪」です。白髪は、加齢に伴う自然な変化の一つであり、多くの人が経験するものです。

加齢以外にも、遺伝やストレス、食生活の乱れ、睡眠不足などもメラノサイトの働きを低下させる要因となります。これらの要因によって、若い年代でも白髪が生えてくることがあります。

メラニンを大切に

メラニンを大切に

髪の色合いや個性を彩る髪は、私たちにとって大切なものです。その髪の色を決めるメラニンは、ただ見た目を決めるだけではありません。実は、強い紫外線から髪を守る、いわば守護神の役割も担っているのです。しかし、日々降り注ぐ紫外線や、私たちが美しくなるために行うヘアカラーやパーマによって、メラニンは知らず知らずのうちに減少してしまうことがあります。メラニンが減ってしまうと、髪の色が褪せてしまうだけでなく、パサつきや切れ毛といった髪のトラブルにも繋がることがあります。せっかくなら、いつまでも若々しく、健康で美しい髪でいたいものです。では、どうすればメラニンを守り、美しい髪を保てるのでしょうか?まずは、日傘や帽子を活用して、紫外線を浴びすぎないように心がけることが大切です。また、髪に優しいヘアケア用品を選ぶことも重要です。洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、頭皮環境を整えるトリートメントを使用するのも良いでしょう。そして、栄養バランスの取れた食事を摂ることも、メラニンを守るためには欠かせません。メラニンの生成を助けるビタミンやミネラルを積極的に摂取しましょう。海藻類、野菜、果物などをバランス良く食べることを心がけましょう。毎日の少しの心がけとケアが、未来のあなたの髪を守ります。メラニンを大切に、いつまでも美しく健康な髪を保ちましょう。

メラニンを大切に