髪色の基礎知識:アルカリ性カラー剤とは?

髪色の基礎知識:アルカリ性カラー剤とは?

髪について質問

先生、「アンダーセクション」って髪に関する言葉だと思うんですけど、どういう意味ですか?

髪に関する研究家

よくぞ聞いてくれました!「アンダーセクション」は髪を染める時に使う言葉です。髪全体をいくつかの束に分けて染めていくのですが、その中の下の段、つまり内側の髪束のことを指します。

髪について質問

なるほど!じゃあ、上の段の髪はなんて言うんですか?

髪に関する研究家

素晴らしい質問ですね!上の段、つまり外側の髪束は「オーバーセクション」と言います。美容師さんに「アンダーセクションから染めます」みたいに言われたら、内側の髪から染めていくんだな、と思い出して下さいね。

アンダーセクションとは。

「アンダーセクション」は、髪をいくつかのブロックに分けて染める時に、一番下の層のことを指します。この言葉が出てくる文は、髪を染める薬について詳しく説明していますね。髪を染める薬には色々な種類がありますが、お店で売っているものや、美容院で使っているものの多くは、アルカリ性と呼ばれるタイプのものです。このタイプは、鮮やかに染まったり、白髪もきれいに染まったりするなどの利点があります。

アルカリ性の薬は、髪の表面にあるキューティクルを開いて、薬を髪の内部まで浸透させることで色を付けます。しかし、このキューティクルが開く性質が、染めた後の髪の扱いを少し難しくする一面もあります。

例えば、温泉やプールに含まれる塩素もアルカリ性のため、染めた髪に触れるとキューティクルが開いてしまい、せっかく染めた色が落ちやすくなってしまうのです。海水も同様の効果があるので、髪を染めた直後は、これらの場所に行くのは控えた方が良さそうです。どうしても行く場合は、帽子をかぶるなどして、髪をなるべく濡らさないように工夫しましょう。

このように、髪を染める薬と、その後の髪の扱い方について、少し詳しくなれたのではないでしょうか。「アンダーセクション」という言葉の使い方も、この文章の中で理解できたかと思います。

アルカリ性カラー剤の概要

アルカリ性カラー剤の概要

– アルカリ性カラー剤の概要アルカリ性カラー剤とは、その名の通りアルカリ性の成分を含んだカラー剤のことです。私たちが普段目にするカラー剤の多くは、このアルカリ性カラー剤に分類されます。例えば、薬局やバラエティショップなどで手軽に購入できる市販のカラー剤や、美容室でプロが使用するカラー剤の大部分が該当します。アルカリ性カラー剤が広く普及している理由は、その特性にあります。アルカリ性カラー剤には、髪の毛の外側を覆うキューティクルを開く働きがあります。キューティクルが開くことで、カラー剤に含まれる染料が髪の内部までしっかりと浸透し、鮮やかな発色を実現できるのです。アルカリ性カラー剤を用いた代表的な施術としては、「ファッションカラー」や「グレイカラー」などが挙げられます。ファッションカラーは、その名の通り髪色を自由自在に楽しむためのカラーリングです。ピンクや青、緑など、個性的な色味を楽しむことができます。一方、グレイカラーは、白髪を目立たなくするために用いられるカラーリングです。白髪部分に自然な色味を与えることで、若々しい印象を取り戻すことができます。このように、アルカリ性カラー剤は、私たちにとって身近な存在であるとともに、様々な用途で活用されています。

項目 内容
定義 アルカリ性の成分を含んだカラー剤
特徴 キューティクルを開き、染料を髪の内部まで浸透させることで鮮やかな発色を実現
用途 ファッションカラー、グレイカラーなど
ファッションカラー 髪色を自由自在に楽しむためのカラーリング(例:ピンク、青、緑など)
グレイカラー 白髪を目立たなくするためのカラーリング

アルカリ性カラー剤の仕組み

アルカリ性カラー剤の仕組み

髪の色を変えるおしゃれなカラーリング。その仕組みには、実は化学の力が大きく関わっています。

私たちが普段目にする髪の色は、髪の内部にあるメラニン色素というもので決まります。
カラーリング剤はこのメラニン色素を分解し、人工の色素を入れることで、髪色を変えているのです。

アルカリ性カラー剤はこの色の変化を促す、いわば扉のような役割を果たします。
アルカリ性カラー剤に含まれるアルカリ成分は、髪の表面を覆うキューティクルを開く働きがあります。
キューティクルが開くことで、カラー剤に含まれる染料が髪の内部まで浸透しやすくなるのです。

さらに、アルカリ性カラー剤はメラニン色素の分解を促進する効果も持ち合わせています。
メラニン色素が分解されることで、髪色は明るくなり、希望の色になりやすくなります。

アルカリ性の強さは製品によって異なり、その強さによって色の明るくなり方が変わってきます。
アルカリ性が強いほどメラニン色素の分解が促進されるため、より明るい髪色に仕上がります。

しかし、アルカリ性が強いカラー剤は、キューティクルを大きく開いてしまうため、髪のダメージに繋がる可能性もあります。
髪の健康を保ちながら、美しい髪色を楽しむためには、自分の髪質や希望の色に合ったカラー剤を選ぶことが大切です。

アルカリ性カラー剤の仕組み

アルカリ性カラー剤のメリット

アルカリ性カラー剤のメリット

– アルカリ性カラー剤のメリット

アルカリ性カラー剤の一番のメリットは、その発色の良さにあります。
髪の色素を分解する力が強いため、暗い髪色を明るく染めたい場合や、鮮やかな色味を出したい場合に最適です。

従来のヘアカラー剤に比べてカラーバリエーションも豊富なので、
自分の理想通りの髪色を実現しやすいため、
多くの人に選ばれています。

また、白髪染めにも効果を発揮します。
白髪は染まりにくいというイメージがありますが、
アルカリ性カラー剤ならしっかりと染料を浸透させることができるため、
白髪を気にせずにおしゃれを楽しむことができます。

しかし、メリットだけでなく、
頭皮への刺激やダメージが大きいという側面も持ち合わせています。

美容師さんと相談しながら、
ご自身の髪質や希望の色味に合ったカラー剤を選び、
美しい髪色を目指しましょう。

メリット 詳細
発色の良さ 髪の色素を分解する力が強く、暗い髪色を明るく染めたり、鮮やかな色味を出したりするのに最適
カラーバリエーションの豊富さ 従来のヘアカラー剤に比べてカラーバリエーションが豊富で、自分の理想通りの髪色を実現しやすい
白髪染めにも効果的 染料をしっかりと浸透させることができるため、白髪を気にせずにおしゃれを楽しめる

アルカリ性カラー剤のデメリット

アルカリ性カラー剤のデメリット

– アルカリ性カラー剤のデメリット

髪の毛を鮮やかに染め上げ、思い通りの髪色を実現してくれるアルカリ性カラー剤ですが、その一方で、髪や頭皮への負担が大きいという側面も持ち合わせています。 アルカリ性カラー剤に含まれるアルカリ性の成分は、キューティクルを開き、髪の内部まで染料を浸透させることで鮮やかな発色を実現します。しかし、このキューティクルを開くという行為自体が、髪へのダメージに繋がってしまうのです。
キューティクルは、髪の毛の外側を覆い、内部のタンパク質や水分を保護する役割を担っています。このキューティクルがアルカリ性の成分によって開いてしまうと、髪の毛は乾燥しやすくなり、切れ毛や枝毛の原因となってしまいます。また、一度開いたキューティクルは、自然に完全に閉じることは難しく、ダメージを受けやすい状態が続いてしまいます。
さらに、アルカリ性の成分は頭皮にとっても刺激となり、炎症やかゆみを引き起こす可能性も否定できません。 特に、妊娠中の方や頭皮が敏感な方は、パッチテストの実施など、注意が必要です。

項目 内容
メリット 鮮やかな発色を実現
デメリット
  • キューティクルを開いて髪内部まで染料を浸透させるため、髪へのダメージが大きい
  • キューティクルの開閉により、髪の乾燥、切れ毛、枝毛の原因となる
  • 頭皮への刺激となり、炎症やかゆみを引き起こす可能性がある
注意点
  • 妊娠中の方や頭皮が敏感な方は、パッチテストの実施など、注意が必要

アルカリ性カラー剤と色落ちの関係

アルカリ性カラー剤と色落ちの関係

髪を染めた後、温泉やプールに入ると色が落ちやすいと聞いたことはありませんか?
それは、アルカリ性のカラー剤が関係しているかもしれません。

アルカリ性のカラー剤は、髪の表面にあるキューティクルを開き、内部まで染料を浸透させることで鮮やかな発色を実現します。
しかし、このキューティクルが開いた状態は、同時に外部からの影響を受けやすくなっている状態とも言えます。

温泉やプールの水には塩素が含まれており、この塩素もアルカリ性です。
アルカリ性である塩素の影響で、せっかく閉じたキューティクルが再び開いてしまい、内部の色素が流れ出てしまうため、色が落ちやすくなってしまうのです。

また、海水にも同様の成分が含まれているため、海に入るときも注意が必要です。
カラー直後は特に色落ちしやすいため、温泉やプール、海への入浴はできるだけ控えることをおすすめします。

色落ちを防ぐための対策

色落ちを防ぐための対策

せっかく綺麗に染めた髪色も、時間が経つにつれて色落ちしてしまうのは悲しいものです。特に、明るい色や鮮やかな色ほど色落ちが気になりやすいですよね。でも、大丈夫!日頃のケアを少し変えるだけで、染めたばかりの美しい髪色を長く楽しむことができます。

まず、カラーリング後すぐにやってしまいがちなのが、熱いお湯でゴシゴシと髪を洗ってしまうこと。実はこれ、色落ちを早める一番の原因なんです。髪を染めた直後は、まだキューティクルが開いた状態なので、色素が流れ出てしまいやすいのです。シャンプーをする時は、ぬるめのお湯で優しく洗いましょう。指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗うと、毛穴の汚れもスッキリ落とせます。

そして、シャンプーと同じくらい大切なのがトリートメントです。カラーリングで傷んだ髪は、栄養分を補給してあげることが大切です。毎日使うトリートメントはもちろんですが、週に1~2回は、洗い流さないトリートメントを使うのもおすすめです。洗い流さないトリートメントは、髪をコーティングして保護してくれるので、紫外線や乾燥などの外的刺激から髪を守り、色落ちを防いでくれます。

さらに、カラーリング専用のシャンプーやトリートメントを使うのも効果的です。これらの商品は、色落ちを防ぐ成分や、髪を補修する成分が配合されているので、美しい髪色をキープするのに役立ちます。

ちょっとした心がけとアイテム選びで、お気に入りの髪色をもっと長く楽しめますよ!

色落ちを防ぐための対策