薄毛の進行パターンを見極める!
髪について質問
先生、『ハミルトン・ノーウッド分類』って、どういう意味ですか?髪に関係する言葉だと聞いたんですけど…
髪に関する研究家
いい質問だね!『ハミルトン・ノーウッド分類』は、簡単に言うと、髪の毛が薄くなっていく状態を分類したものなんだ。髪の毛の減り方にはパターンがあるんだけど、それを分かりやすく分類したのが『ハミルトン・ノーウッド分類』なんだよ。
髪について質問
へえー、髪の毛の減り方にもパターンがあるんですね!それで、その分類があると、何かいいことあるんですか?
髪に関する研究家
そうなんだ。この分類を使うことで、自分がどのくらい髪の毛が薄くなっているのか、これからどうなっていくのかが分かる。そして、その人に合った対策を見つけやすくなるんだよ。
ハミルトン・ノーウッド分類とは。
頭の毛の生え際や頭頂部の状態を表す「ハミルトン・ノーウッド分類」について説明します。この分類は、薄毛や脱毛がどのように進行していくかを段階的に示したものです。
薄毛の進行度合いを測る指標とは?
鏡を見るたびに、抜け毛が増えていたり、生え際が後退していたりすると、不安な気持ちになってしまいますよね。
特に、最近髪の毛のボリュームが減ってきた、頭皮が透けて見えるようになったと感じたら、それは薄毛のサインかもしれません。
薄毛は進行性のものなので、早めの対策が重要になってきます。
そこで、まず始めに行うべきことは、自分の薄毛がどの程度進行しているのかを把握することです。
薄毛の進行度合いを測る指標はいくつかありますが、代表的なものの一つにハミルトン・ノーウッド分類があります。
これは、男性に最も一般的な薄毛のパターンを、タイプ別に分類したものです。
例えば、額の生え際が少し後退し始めた状態は、ハミルトン・ノーウッド分類ではⅠ度に分類されます。
そして、Ⅰ度からⅡ度、Ⅲ度と進むにつれて薄毛は進行し、頭頂部も薄くなっていきます。
さらに進行すると、頭頂部と生え際の両方から薄毛が広がり、最終的には頭頂部全体が薄毛になることもあります。
このように、ハミルトン・ノーウッド分類を用いることで、自分の薄毛の状態を客観的に把握することができます。
そして、自分の薄毛の進行度合いに合わせた適切な対策を講じることが可能になるのです。
ハミルトン・ノーウッド分類とは?
– ハミルトン・ノーウッド分類とは?
ハミルトン・ノーウッド分類は、男性型脱毛症(AGA)の進行度合いを測るための指標の一つです。全部で7段階に分類され、数字が大きくなるほど薄毛が進行している状態を表します。それぞれの段階の特徴を詳しく見ていきましょう。
まず、段階1は、AGAを発症する前の状態です。髪の毛は全体的に豊かで、いわゆる思春期を迎えたばかりの頃の状態と言えるでしょう。次に、段階2では、額の生え際がほんわずかに後退し始めます。しかし、この段階ではまだ周囲の人から薄毛を指摘されることはほとんどありません。続く段階3からは、生え際の後退が目立つようになり、額の形がアルファベットの「M」字のように変化してきます。いわゆる「M字ハゲ」の初期段階と言えるでしょう。
段階4に進むと、M字型の生え際の後退がさらに進行します。さらに、頭頂部(つむじ)周辺の髪の毛も薄くなり始め、抜け毛が目立つようになる人もいます。段階5からは、頭頂部の薄毛がさらに進行し、生え際と頭頂部の境目が曖昧になっていきます。頭頂部と生え際の薄毛がつながり、広い範囲で髪の毛が薄くなっている状態です。そして、最終段階である段階7では、側頭部(耳の上あたり)と後頭部(頭の後ろ側)を除くほとんどの髪の毛が抜け落ちてしまいます。
このように、ハミルトン・ノーウッド分類はAGAの進行度合いを客観的に判断するための有効な指標となっています。AGAの治療は早期に開始することが重要ですので、少しでも髪の毛のことで気になることがあれば、早めに専門医に相談することをおすすめします。
段階 | 特徴 |
---|---|
段階1 | AGAを発症する前の状態。髪の毛は全体的に豊か。 |
段階2 | 額の生え際がほんわずかに後退し始める。 |
段階3 | 生え際の後退が目立つようになり、額の形が「M」字のように変化。 |
段階4 | M字型の生え際の後退がさらに進行。頭頂部(つむじ)周辺の髪の毛も薄くなり始め、抜け毛が目立つようになる。 |
段階5 | 頭頂部の薄毛がさらに進行し、生え際と頭頂部の境目が曖昧になっていく。 |
段階6 | 頭頂部と生え際の薄毛がつながり、広い範囲で髪の毛が薄くなっている状態。 |
段階7 | 側頭部(耳の上あたり)と後頭部(頭の後ろ側)を除くほとんどの髪の毛が抜け落ちる。 |
自分の状態を把握する重要性
毎日のヘアケアをしていても、ふとした瞬間に髪の変化が気になることはありませんか?抜け毛が増えた、髪のボリュームが減ったと感じたら、それは薄毛のサインかもしれません。
薄毛対策でまず大切なことは、自分の状態を正しく把握することです。薄毛は進行段階によって、適切な対策が異なってきます。
例えば、まだ初期段階であれば、生活習慣を見直してみましょう。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、健康的なライフスタイルは、髪の毛の成長を促します。また、ドラッグストアなどで購入できる育毛剤も効果が期待できます。
しかし、薄毛がかなり進行している場合は、専門クリニックでの治療も選択肢の一つとなります。クリニックでは、一人ひとりの症状や原因に合わせた治療を受けることができます。
自分の薄毛の進行度合いを把握しておくことは、自分に合った対策を見つけ、将来の選択肢を広げるためにも重要です。一人で悩まず、まずは専門機関に相談してみるのも良いかもしれません。
分類はあくまで目安
薄毛に悩む男性にとって、自分の状態を客観的に知ること、そして適切な対処法を見つけることは重要な課題です。薄毛の状態を示す指標として、一般的にハミルトン・ノーウッド分類が用いられることがあります。これは、あくまでも一般的な薄毛のパターンを分類したものであり、すべての人がこの分類に当てはまるわけではありません。また、同じ段階に分類されていても、薄毛の進行速度や症状には個人差があります。
例えば、ある人は比較的初期の段階から抜け毛が気になり始める一方で、別の人は進行が進んだ段階になってようやく自覚する、といったケースも考えられます。さらに、生活習慣や遺伝的要因など、薄毛の原因は人それぞれです。そのため、インターネット上の情報や自己判断だけで治療法を決めずに、専門医に相談することが大切です。皮膚科などの医療機関を受診し、医師の診察を受けることで、自分の薄毛の原因や症状に合った適切な治療法を見つけることができます。自己流の対策で症状が悪化してしまう前に、専門家の意見を仰ぎましょう。