髪のハリコシの秘密!エラスチンって?

髪のハリコシの秘密!エラスチンって?

髪について質問

先生、「エラスチン」って髪に関係あるって聞いたんですけど、どういうものなんですか?

髪に関する研究家

そうだね。「エラスチン」は、体を作る細胞から生まれるタンパク質の一種で、ゴムみたいに伸び縮みする性質があるんだよ。それで、髪に弾力やコシを与えてくれるんだ。

髪について質問

じゃあ、エラスチンが多いと、髪がピン!となるんですか?

髪に関する研究家

そう!まさにその通り! エラスチンが多いと、髪に弾力が出て、曲がったりしても元に戻りやすくなるんだよ。だから、パーマをかけるときにも関係してくるんだ。

エラスチンとは。

「髪の毛について話すときによく聞く『エラスチン』って言葉、気になりませんか? エラスチンは、線維芽細胞っていう細胞が作るタンパク質の一種です。 このエラスチンがあるおかげで、組織はゴムみたいに伸び縮みできるんです。」

エラスチンとは

エラスチンとは

– エラスチンとは私たちの体は、たくさんの種類のタンパク質からできています。その中でも、コラーゲンは、肌のハリや骨の強度を保つために欠かせないタンパク質としてよく知られていますね。
では、エラスチンはどうでしょうか? 実は、エラスチンもコラーゲンと同じくらい、私たちの体にとって大切なタンパク質の一つなのです。コラーゲンが組織に強度や形を与える役割を担っているのに対し、エラスチンはゴムのように伸び縮みする性質、つまり弾力性を与える役割を担っています。
例えば、ゴムボールを想像してみてください。
ぎゅっと握ると形が変わりますが、手を離すと元の形に戻りますよね?
これは、ゴムに弾力性があるからです。
エラスチンは、まさにこのゴムのように、私たちの体の中で様々な組織に柔軟性と弾力性を与えているのです。エラスチンは、血管や肺、皮膚、靭帯など、体の様々な部分に存在しています。
血管は、血液を全身に送り出すために常に伸縮を繰り返していますが、エラスチンがあることで、この伸縮運動に耐えることができるようになっています。
また、は呼吸によって膨らんだり縮んだりしますが、これもエラスチンのおかげでスムーズに行われています。
皮膚に弾力性を与え、しわやたるみを防ぐのもエラスチンの大切な役割です。
このように、エラスチンは、私たちが健康な毎日を送る上で欠かせない大切な役割を担っていると言えるでしょう。

タンパク質 役割 具体的な働き
コラーゲン 組織に強度や形を与える 肌のハリや骨の強度を保つ
エラスチン 組織に弾力性を与える
  • 血管の伸縮運動を助ける
  • 肺の膨張と収縮をスムーズにする
  • 皮膚に弾力性を与え、しわやたるみを防ぐ

髪の毛とエラスチン

髪の毛とエラスチン

私たちの髪の毛の主成分は、ケラチンと呼ばれるタンパク質です。しかし、実はエラスチンも、髪の毛の健康を保つ上で重要な役割を担っています。
髪の毛は、1本1本が3層構造になっています。中心部には毛髄質があり、その周りを毛皮質が包み込み、さらにその外側を毛小皮(キューティクル)が覆っています。このうち、毛皮質に存在するのがエラスチンです。
エラスチンは、名前の通り、ゴムのように伸び縮みする性質を持つタンパク質です。このエラスチンのおかげで、私たちの髪の毛は、引っ張ったり、曲げたりしても、元に戻る力、つまり弾力性を保つことができるのです。
もし、髪の毛にエラスチンが不足していると、どうなるでしょうか?髪の毛は弾力を失い、パサパサと乾燥しやすくなってしまいます。また、切れ毛や枝毛の原因にもなります。
つまり、エラスチンは、髪の毛に潤いを与え、しっとりとしたまとまりの良い状態に保つために欠かせない成分なのです。

髪の毛の成分 特徴 役割
ケラチン タンパク質 髪の毛の主成分
エラスチン ゴムのように伸び縮みするタンパク質
毛皮質に存在
髪の毛に弾力性を与え、
潤いを与え、しっとりとしたまとまりの良い状態に保つ

エラスチンの減少と髪の毛への影響

エラスチンの減少と髪の毛への影響

年齢を重ねるにつれて、肌のハリやツヤが失われていくのを経験するように、髪の毛もまた、老化の影響を受けます。その原因の一つに、「エラスチン」というタンパク質の減少が挙げられます。

エラスチンは、コラーゲンと同様に、肌や髪の毛に弾力や柔軟性を与えるために欠かせない成分です。しかし、加齢とともに体内で作られるエラスチンの量は減少し、その影響は髪の毛にも顕著に現れます。

エラスチンが減少すると、髪の毛は弾力を失い、ハリやコシのない、パサついた状態になりがちです。若い頃は、ブローやスタイリングで簡単にボリュームアップできた人も、エラスチンが減ることで、髪の毛がペタッとしやすく、ボリュームダウンを感じやすくなることがあります。また、切れ毛や枝毛が増えたり、髪の毛が細くなったりするのも、エラスチン減少の特徴です。

さらに、紫外線やストレス、喫煙などもエラスチンの減少を加速させる要因となります。これらの要因に心当たりがある人は、より一層、髪の毛への影響が懸念されます。

エラスチンを増やすには?

エラスチンを増やすには?

美しい髪を保つためには、ハリやコシを与えてくれるエラスチンが欠かせません。では、このエラスチンを増やすには、一体どうすれば良いのでしょうか?

まず、毎日の食事を見直してみましょう。 エラスチンの材料となるタンパク質は積極的に摂りたい栄養素です。肉、魚、卵、大豆製品など、様々な食品からバランス良く摂取しましょう。

さらに、タンパク質の働きを助ける栄養素も重要です。ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、エラスチンとコラーゲンは互いに協力して肌の弾力を保つため、一緒に摂取するのがおすすめです。ビタミンCが豊富な果物や野菜を食事に取り入れてみましょう。

また、ミネラルの一種である亜鉛もエラスチンの生成を助けます。亜鉛は牡蠣や牛肉、ナッツ類などに多く含まれています。

そして、質の高い睡眠もエラスチンを増やすために欠かせません。 睡眠中は成長ホルモンが分泌され、体内でエラスチンが作られるのを助けてくれます。毎日、十分な睡眠時間を確保し、質の高い睡眠を心がけましょう。

これらのことを心がけることで、体の内側からエラスチンを増やし、ハリとコシのある美しい髪を育むことができるでしょう。

エラスチンを増やすには?

まとめ

まとめ

年齢を重ねると共に、髪のボリュームダウンやパサつきが気になり始める方は多いのではないでしょうか。髪にハリやコシ、そして弾力を与えて若々しい印象を与えてくれるのが「エラスチン」と呼ばれる成分です。

エラスチンは、コラーゲンを束ねて肌や髪に弾力を与える働きをしています。コラーゲンが肌の土台となる柱だとすると、エラスチンは柱同士を繋ぐバネのような役割を果たしていると言えるでしょう。

しかし、このエラスチンは加齢と共に生成量が減少してしまうという特徴があります。さらに、紫外線や酸化ストレス、睡眠不足や偏った食生活などの要因によって、その減少は加速してしまうのです。

いつまでも若々しく美しい髪を保つためには、日頃からエラスチンを意識した生活を心がけることが重要です。バランスの取れた食事を摂ることはもちろんのこと、質の高い睡眠を十分に取るように心がけましょう。また、外出時には帽子や日傘などで紫外線対策をすることも大切です。

これらの習慣を継続することで、エラスチンの減少を抑制し、ハリとコシのある美しい髪を維持することが期待できます。