生まれつき?それとも…? 知って得する『癖毛』の秘密
髪について質問
先生、さっきから気になってたんだけど、『癖毛』って、なんでなるの?
髪に関する研究家
いい質問だね! 実はね、癖毛になる原因は大きく分けて二つあるんだ。生まれつきのものと、後からなるものだよ。
髪について質問
へぇー、そうなんだ! 生まれつきって、どういうこと?
髪に関する研究家
簡単に言うと、お父さんやお母さんから受け継ぐものだね。髪質を決める情報が入ったものがあって、それが癖毛になりやすいように受け継がれる場合があるんだ。
癖毛とは。
髪の毛の言葉で「くせ毛」について説明します。くせ毛とは、まっすぐな髪の毛と違って、曲がったり、うねったりしている髪の毛のことをいいます。くせ毛になる原因は、生まれつきの場合と、後からなる場合があります。生まれつきの場合は、家族にくせ毛の人がいると、それが遺伝することがあります。くせ毛はまっすぐな髪の毛よりも遺伝しやすいため、両親の片方がくせ毛でも、子供は7割の確率でくせ毛になります。後からくせ毛になる場合は、年を取ったり、体のバランスが崩れたり、食事が変わったり、ドライヤーやヘアアイロンを使いすぎたりすることが原因として考えられます。まっすぐな髪の毛とくせ毛の違いは、髪の毛に含まれている栄養の違いです。まっすぐな髪の毛は、水をよく吸収する栄養と、あまり吸収しない栄養がバランスよく含まれています。一方、くせ毛は、これらの栄養のバランスが偏っています。栄養のバランスが悪いと、髪の毛の水分量が減り、髪の毛の中のバランスが崩れてしまうため、うねったり、ねじれたりするのです。くせ毛の種類は大きく分けて4種類あります。その中でも「波状毛」は、日本人によく見られるくせ毛で、頭皮から髪の毛が大きく波のようにうねります。雨の日や湿気が多い日には、うねりが強くなるのが特徴です。
そもそも癖毛って?
鏡の前に立つたび、多くの人が一度は気にしたことがあるのではないでしょうか。「私の髪、なんだかまとまらない…。」そう感じるなら、もしかしたらそれは生まれ持った髪質、「癖毛」のせいかもしれません。
一口に「髪」と言っても、一人ひとり、その形や性質は千差万別です。まっすぐに伸びる髪もあれば、波打つようにうねる髪、くるくると螺旋を描く髪もあります。その中でも、一般的に「癖毛」と呼ばれるのは、直毛とは異なり、うねりやねじれを持つ髪質のことを指します。
では、なぜこのような癖毛が生えてくるのでしょうか?それは、髪の毛を作る毛包(もうほう)の形に関係しています。毛包とは、皮膚の中にあり、髪の毛を生成する器官です。この毛包がまっすぐであれば、生えてくる髪もまっすぐになりますが、毛包自体が曲がっていたり、歪んでいたりすると、そこから生えてくる髪もまた、うねったりねじれたりするのです。
生まれたときからその形が決まっている毛包。つまり、癖毛も生まれ持った個性の一つと言えるでしょう。中には、自分の癖毛にコンプレックスを抱く人もいるかもしれません。しかし、癖毛は個性であり、魅力でもあります。上手にスタイリングすれば、他の人にはない、自分だけの個性を表現することも可能です。
癖毛の原因を探る
誰もが憧れる、サラサラと流れるようなストレートヘア。しかし現実は、「朝起きたら髪が爆発していた…」、「雨の日は広がってまとまらない…」など、多くの人が髪のうねりやクセに悩まされていますよね。では、一体なぜ癖毛になってしまうのでしょうか?
癖毛の原因は、大きく分けて二つあります。一つは、生まれ持った体質である「先天性」のもの。これは、親から受け継いだ遺伝子が大きく関係しています。家族に癖毛の人がいる場合、その遺伝を受け継いでいる可能性が高いと言えるでしょう。
もう一つは、生活習慣や環境の影響によって後天的に生じる「後天性」のもの。こちらは、加齢によるホルモンバランスの変化や、栄養バランスの偏った食生活、睡眠不足などの生活習慣の乱れが原因となる場合があります。また、度重なるヘアカラーやパーマ、縮毛矯正などの薬剤によるダメージや、高温のドライヤーやヘアアイロンの頻繁な使用も、髪に負担をかけ、癖毛を進行させる要因となります。
このように、癖毛の原因は実に様々です。自分では気づかないうちに、日々の生活習慣が髪質に影響を与えていることもあるかもしれませんね。
直毛と癖毛の違いとは
私たち一人ひとりの髪質は、大きく分けて「直毛」と「癖毛」の二つに分けられます。では、この二つの髪質の違いはどこから生まれるのでしょうか?その秘密は、髪の毛の内部構造、特にタンパク質の分布に隠されています。
髪の毛の内部には、大きく分けて二種類のタンパク質が存在します。一つは水分を吸収しやすい性質を持つ「オルトコルテックス」、もう一つは水分を弾きやすい性質を持つ「パラコルテックス」です。直毛の場合、これらのタンパク質が髪の毛全体に均一に分布しています。そのため、髪の毛の水分量が一定に保たれ、まっすぐな状態を維持することができます。
一方、癖毛の場合は、これらのタンパク質の分布に偏りが見られます。水分を吸収しやすいオルトコルテックスが多い部分と、水分を弾きやすいパラコルテックスが多い部分が、髪の毛の中で偏って存在しているのです。そのため、髪の毛は水分量のバランスを崩し、そのアンバランスを解消しようと、ねじれたりうねったりしてしまうのです。つまり、癖毛は、髪の毛自身が水分バランスを整えようとすることで生まれていると言えるでしょう。
髪質 | タンパク質の分布 | 水分量 | 髪の状態 |
---|---|---|---|
直毛 | オルトコルテックスとパラコルテックスが均一に分布 | 一定 | まっすぐ |
癖毛 | オルトコルテックスとパラコルテックスの分布に偏りあり | アンバランス | ねじれ、うねり |
癖毛にも種類がある?
「癖毛」と一言で言っても、実際には様々なタイプが存在します。大きく分けると、波状毛、縮毛、捻転毛、連珠毛の4種類に分類されます。
日本で最も多く見られるのは、波状毛です。その名の通り、波打つような大きめのうねりが特徴で、髪に動きが出やすいというメリットもあります。パーマをかけなくても、ふんわりとしたヘアスタイルを楽しめる場合もあるでしょう。
縮毛は、細かく縮れたような形状が特徴です。ハリやコシがなく、広がりやすい傾向にあります。そのため、スタイリングに苦労する方も多いかもしれません。しかし、適切なヘアケアを行うことで、美しいカールを楽しむことも可能です。
捻転毛は、髪一本一本がねじれている状態です。乾燥しやすく、絡まりやすいのが難点と言えるでしょう。しかし、その独特な形状から、個性的なヘアスタイルを楽しむこともできます。
連珠毛は、数珠のように、太い部分と細い部分が交互に現れる髪質です。切れ毛や枝毛が起こりやすく、注意が必要です。
このように、癖毛は種類によって特徴や扱いが大きく異なります。自分の髪質を正しく理解し、自分に合ったヘアケアやスタイリング方法を見つけることが大切です。
癖毛の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
波状毛 | 波打つような大きめのうねり | 髪に動きが出やすい、ふんわりとしたヘアスタイルを楽しめる | – |
縮毛 | 細かく縮れたような形状、ハリやコシがない、広がりやすい | 適切なヘアケアで美しいカールを楽しめる | スタイリングに苦労する |
捻転毛 | 髪一本一本がねじれている | 個性的なヘアスタイルを楽しめる | 乾燥しやすく、絡まりやすい |
連珠毛 | 数珠のように、太い部分と細い部分が交互に現れる | – | 切れ毛や枝毛が起こりやすい |
癖毛を活かしたヘアスタイルを
生まれつきくせ毛で悩んでいる方は少なくありません。しかし、くせ毛は個性であり、魅力の一つと捉え方を変えることができます。くせ毛を生かす適切な方法を知って、コンプレックスを解消し、自分らしいヘアスタイルを楽しみましょう。
まず、毎日のヘアケアから見直してみましょう。自分に合ったシャンプーやトリートメントを選ぶことは、健康な髪を育む上で大切です。そして、ドライヤーの使い方一つで、くせ毛の広がりを抑え、まとまりを良くすることができます。
さらに、スタイリング剤を効果的に使うこともポイントです。くせ毛を生かした動きのあるスタイルや、逆にストレートヘアに近づけるなど、自分の理想のヘアスタイルに合わせたスタイリング剤を選びましょう。
また、美容院でプロの力を借りることも有効です。美容師に相談し、自分の髪質に合ったカットやパーマ、縮毛矯正などを検討してみましょう。定期的なケアによって、より扱いやすい髪を手に入れることができます。
自分の髪質と向き合い、プロのアドバイスも参考にしながら、最適なヘアケアを見つけ、自信に満ちた毎日を送ってください!