ヘアスタイルの基礎!セクションカットを解説
髪について質問
『セクションカット』って、髪を切る時にする部分ごとに分けることって意味ですよね?
髪に関する研究家
そうね。「セクションカット」は髪を切る時に、頭の部分ごとに分けていく方法のことよ。たとえば、頭のてっぺんを「トップ」、前髪を「フロント」のように呼ぶの。分け方は、なりたい髪型によって違うのよ。
髪について質問
へえ〜。頭の場所によって名前が違うんですね!面白い!でも、なんで分けて切らないといけないんですか?
髪に関する研究家
いい質問ね!分けて切ることで、仕上がりの形やボリュームを調整しやすくなるのよ。例えば、後頭部が絶壁になっている人の場合は、その部分を「オキシビタル」と呼んで、そこを工夫して切ることで、全体のバランスを整えることができるのよ。
セクションカットとは。
髪型を作る上で大切な『セクションカット』について説明します。セクションカットとは、ベースとなる髪型を作った後、頭を細かく区切ってさらにカットしていく技法のことです。どのように区切っていくかは、作りたい髪型や頭の骨格によって異なり、区切る数も変わってきます。例えば、頭を上下だけに区切る場合は『2セクションカット』、3つ以上に細かく区切る場合は『マルチセクションカット』と呼びます。よく使われる区分けとして、『トップ』と『フロント』があります。『トップ』は頭のてっぺんの部分を指し、髪を下ろした時に外側にくるため、髪型全体の高さに影響する重要な部分です。『フロント』は『トップ』よりも前の部分を指します。また、頭のハチの部分をぐるりと一周した、頭の骨が出っ張っている部分を『バリエタル』と呼びます。この部分は頭の後ろ側が平らな場合もあるため、髪全体の量を調整したり、デザインを決める上で重要な部分になります。『バリエタル』の下から、頭の後ろ側の一番出っ張っている部分までは、多くの髪型で内側になる髪が生えています。この部分を『オキシビタル』と呼び、髪全体の量感を調整するのに適した場所です。『オキシビタル』の下にある、襟足の髪の長さを調整できる部分は『ネープ』と言います。
セクションカットとは
– セクションカットとは髪の毛を切る際、ただ全体の長さを揃えるだけではありません。より洗練されたスタイル、思い通りのシルエットを実現するためには、「セクションカット」と呼ばれるテクニックが欠かせません。セクションカットとは、ベースとなるヘアカットの後に行う、頭部を細かくパーツに分けてカットする方法のことです。例えば、頭頂部だけをふんわりさせたい、顔周りをスッキリさせたいといった要望を実現するために、部分ごとに毛束を分け、それぞれに適切なカットを施していきます。このテクニックを用いることで、髪型に立体感や動きが生まれ、より洗練された印象になります。トップにボリュームを出したい場合は、その部分を細かくセクション分けしてカットすることで、ふんわりとした仕上がりになります。逆に、サイドをタイトに抑えたい場合は、その部分を細かくセクション分けしてカットすることで、スッキリとした印象になります。さらに、セクションカットは、毛量調整にも役立ちます。毛量が多い部分を減らしたり、逆に少ない部分をカバーしたりすることで、全体のバランスを整え、扱いやすい髪型を作ることができます。このように、セクションカットは、ヘアスタイルに自然なボリュームや動きを与え、一人ひとりの骨格や髪質に合わせた理想のシルエットを実現するための重要なテクニックと言えるでしょう。
項目 | 説明 |
---|---|
セクションカットとは | 頭部を細かくパーツに分けてカットする方法 |
目的 | – 洗練されたスタイル、思い通りのシルエットを実現 – 立体感や動きを出し、洗練された印象に – 毛量調整 |
効果 | – トップにボリュームを出したい場合:ふんわりとした仕上がり – サイドをタイトに抑えたい場合:スッキリとした印象 – 毛量が多い部分を減らしたり、少ない部分をカバーすることで全体のバランスを整える |
結論 | ヘアスタイルに自然なボリュームや動きを与え、一人ひとりの骨格や髪質に合わせた理想のシルエットを実現するための重要なテクニック |
セクション分けの種類
髪を切る際に、仕上がりの印象を大きく左右するのがセクション分けです。どのようなヘアスタイルにしたいか、また、頭の形はどのような特徴を持っているかによって、最適なセクション分けは異なります。大きく分けて二つの方法があり、一つは頭を上下に分けるだけのシンプルな分け方です。もう一つは、三つ以上に細かく分けていく方法です。
上下に分けるだけのシンプルな分け方は、二つに分けると言う意味で、二セクションカットと呼ばれます。この方法は、短い髪型や、肩につくかどうかの長さの髪型など、比較的すっきりとした仕上がりの髪型に適しています。具体的には、あごのラインで切り揃える髪型や、肩の長さで内巻きや外巻きにする髪型などが挙げられます。二セクションカットは、シンプルな分、カットの技術が仕上がりに大きく影響します。そのため、経験豊富な美容師に依頼することが大切です。
一方、三つ以上に細かく分けていく方法は、マルチセクションカットと呼ばれ、髪の長さや量を調節しやすく、動きや立体感が出やすいのが特徴です。そのため、肩より長い髪型や、パーマをかける髪型など、動きやボリュームを出したい髪型に適しています。特に、段差をつけながらカットしていくレイヤーカットと組み合わせることで、より一層、動きのある軽やかな印象に仕上がります。マルチセクションカットは、高度な技術が必要とされるため、事前にしっかりと美容師とイメージを共有することが大切です。
項目 | 二セクションカット | マルチセクションカット |
---|---|---|
説明 | 頭を上下に分けるだけのシンプルな分け方 | 三つ以上に細かく分けていく方法 |
メリット | – シンプル – すっきりとした仕上がりにしやすい |
– 髪の長さや量を調節しやすい – 動きや立体感が出やすい |
適した髪型 | – 短い髪型 – 肩につくかどうかの長さの髪型 – あごのラインで切り揃える髪型 – 肩の長さで内巻きや外巻きにする髪型 |
– 肩より長い髪型 – パーマをかける髪型 – レイヤーカット |
注意点 | カットの技術が仕上がりに大きく影響するため、経験豊富な美容師に依頼する | 高度な技術が必要とされるため、事前にしっかりと美容師とイメージを共有する |
重要なセクション:トップ
頭頂部にあたるトップは、髪を下ろした際に一番外側にくる部分のため、ヘアスタイル全体の印象を大きく左右します。
トップにボリュームを出すことで、ふんわりとした優しい雰囲気になり、若々しい印象を与えます。
反対に、トップのボリュームを抑えると、すっきりとしたシャープな印象になり、落ち着いた雰囲気を演出することができます。
また、トップの長さによっても印象が変わります。
トップを短くカットすると、活発でスポーティーな印象になり、長く残すと、エレガントで大人っぽい印象になります。
このように、トップのカット次第で、同じヘアスタイルでも全く異なる印象になることを覚えておきましょう。
要素 | 効果 | 印象 |
---|---|---|
ボリューム | 出す | ふんわりとした優しい雰囲気、若々しい印象 |
抑える | すっきりとしたシャープな印象、落ち着いた雰囲気 | |
長さ | 短い | 活発でスポーティーな印象 |
長い | エレガントで大人っぽい印象 |
重要なセクション:フロント
顔の印象を決める上で、顔周りの髪、つまりフロントは非常に重要な要素です。まさに顔の額縁と例えられるように、フロント部分のヘアスタイル次第で、顔全体のイメージは大きく変わります。
例えば、前髪を作るという選択肢があります。前髪は、額を隠すことで顔の長さを調整したり、若々しい印象を与えたりする効果があります。また、目の上ギリギリでカットした短い前髪は、個性的でモードな雰囲気を演出してくれます。
一方、前髪を作らずにサイドに流すスタイルは、大人っぽく洗練された印象を与えます。顔の輪郭を隠さずに、自然な流れで顔に沿わせることで、顔立ちをより美しく見せる効果も期待できます。
そして、センターパートは、顔の中心に分け目を作ることで、顔の左右対称性を強調し、すっきりとした印象を与えます。クールでスタイリッシュな雰囲気を演出したい場合に最適です。
このように、フロント部分のヘアスタイルには様々な選択肢があり、顔の形や髪質、そしてなりたいイメージに合わせて選ぶことが重要です。迷った時は、プロのヘアスタイリストに相談してみるのも良いでしょう。
重要なセクション:バリエタル
– 後頭部の丸みを引き出すポイントバリエタル
頭のシルエットを美しく見せるためには、後頭部の丸みを意識したカットが重要です。
日本人は後頭部が平坦な骨格の方が多く、そのままでは頭が大きく見えたり、絶壁が目立ってしまったりする可能性があります。
しかし、後頭部の「バリエタル」と呼ばれる部分にボリュームを出すことで、後頭部に立体感が生まれ、美しい丸みを作ることができます。
バリエタルは、頭のちょうどハチのあたりにある部分です。
この部分にレイヤーを入れたり、毛量を調整したりすることで、後頭部に自然な丸みを作ることができます。
絶壁が気になる方は、バリエタルのボリュームを抑えることで、頭を小さく見せる効果も期待できます。
担当の美容師さんと相談しながら、自分の骨格や髪質に合ったバリエタルのカットを見つけてみてください。
重要なセクション:オキシビタル
頭の後ろ側、ちょうど頭蓋骨が一番出っ張っている部分をオキシビタルと呼びます。私たちヘアーデザイナーにとって、オキシビタルはヘアスタイル全体のバランスを決める重要な部分です。
オキシビタルにボリュームを出すようにカットすると、後頭部がふんわりと丸みを帯びて、頭の形を美しく見せる効果があります。逆に、オキシビタルのボリュームを抑えると、頭の形がシャープな印象になります。
また、オキシビタルの毛量を調整することで、襟足の仕上がりも大きく変わります。毛量を減らして襟足に空間を作ると、首が長くすっきりとした印象になります。逆に、毛量を残して襟足を重ために仕上げると、クラシカルで落ち着いた印象になります。
このように、オキシビタルはヘアスタイル全体のバランスを左右する重要な部分です。お客様の頭の形や顔の輪郭、そしてなりたいイメージに合わせて、オキシビタルのボリュームや毛量を調整することが、美しいヘアスタイルを作るための大切なポイントです。
部位 | 操作 | 効果 |
---|---|---|
オキシビタル(後頭部の最も出っ張った部分) | ボリュームを出す | – 後頭部がふんわりと丸みを帯びる – 頭の形を美しく見せる |
ボリュームを抑える | – 頭の形がシャープな印象になる | |
襟足 | 毛量を減らす | – 首が長くすっきりとした印象になる |
毛量を残す | – クラシカルで落ち着いた印象になる |
重要なセクション:ネープ
襟足に当たる部分をネープと呼びますが、ここは髪型の印象を大きく左右する重要な部分です。
ネープの長さ一つで、首の長さの印象が変わったり、顔全体の雰囲気までを大きく変えたりすることができるのです。
例えば、ネープ部分を短くカットすると、うなじ部分がスッキリと見えるため、首を長く見せる効果があります。
首が長く見えると、顔全体が小顔に見える効果や、明るい印象を与える効果も期待できます。
また、活発でスポーティーな印象を与えることも可能です。
反対に、ネープ部分を長めに残してカットすると、うなじが隠れることで、女性らしい柔らかな印象になります。
首が短く見えてしまうというデメリットもありますが、エレガントで落ち着いた雰囲気を演出することもできます。
このように、ネープのカット方法によって、髪型全体の雰囲気だけでなく、顔の印象まで大きく変わります。
なりたいイメージに合ったネープの長さを考えてみましょう。
ネープの長さ | メリット | デメリット | 印象 |
---|---|---|---|
短い | – 首が長く見える – 小顔効果 – 明るい印象 |
– | – 活発 – スポーティー |
長い | – 女性らしい – エレガント – 落ち着いた印象 |
– 首が短く見える | – 柔らか |