ヘアカットの基本: オンザベースを理解する

ヘアカットの基本: オンザベースを理解する

髪について質問

先生、「オンザベース」って髪を切る時の言葉ですよね?難しくて、よくわからないんです。

髪に関する研究家

そうだね。「オンザベース」は美容師さんが使う言葉で、確かに少し難しいね。簡単に言うと、髪を切る時の「ものさし」みたいなものなんだよ。

髪について質問

ものさし、ですか?でも、普通の定規を使うのとは違うんですか?

髪に関する研究家

そうなんだ。普通の定規と違って、すでに切った髪の毛の長さを基準にして、次の髪の毛を切る長さの目安にするんだよ。だから、切った髪がそのまま「ものさし」になる、と言えるかな。

オンザベースとは。

「髪を切る時の言葉で、『オンザベース』というものがあります。これは、頭の骨の形に対してまっすぐに、板のような形に髪の毛の束を取ることを言います。この取った髪の束も『オンザベース』と呼びます。人によっては、『オン・ザ・ベース』、『ガイドライン』、『ベースライン』などと言うこともあります。オンザベースは、髪を切る時の長さを決めるための基準として使われます。オンザベースを使って髪を切る時は、切った後の髪の束を参考にして、隣の髪の束を同じ長さに揃えていきます。この時、切った髪の束と、これから切る髪の束を、クルクルとねじりながら一緒に持ちます。そして、このねじった髪の束を基準にしながら、長さを揃えて切っていきます。そして、切った髪の束は、次の髪の束を切る時の基準になります。オンザベースは、髪を切る技術の中でも、一番基本的なものですが、正確に細かく切ろうとすればするほど、高い技術が必要とされます。このオンザベースの技術を磨く練習方法として、一般的に行われているのは、髪の毛全体を同じ長さに切り揃えることです。これは『セイムレイヤー』とも言います。セイムレイヤーは、オンザベースで最初に切った髪の束の長さを基準に、髪の毛全体を同じ長さに切っていく方法です。しかし、耳の周りや首の周り、頭の後ろ側など、どこを切る時も、正確にまっすぐに切らないと、綺麗な形になりません。そのため、セイムレイヤーは、髪を切る人の技術の正確さをチェックするためにも有効な方法と言われています。オンザベースを綺麗に仕上げるためには、髪を切る場所に合わせて、切る人の姿勢を変えることも大切になります。」について

オンザベースとは

オンザベースとは

– オンザベースとは

髪型は人の印象を大きく左右する要素の一つですが、なりたい髪型を手に入れるためには、美容師さんの技術が欠かせません。美容師さんがカットをする際に、基準となる毛束のことを「オンザベース」と呼びます。

オンザベースは、仕上がりの髪の長さを決める上で非常に重要です。お客様一人ひとりの頭の骨格を見極め、その骨格に対して直角になるように、板状に毛束を取ります。この時、毛束の厚みが均一になるように注意深く調整していくことが、仕上がりの美しさに繋がります。

オンザベースで取った毛束は、カットする長さの目安となります。この毛束を基準に、周りの髪を丁寧にカットしていくことで、全体のバランスが取れた美しいヘアスタイルが完成するのです。

なお、オンザベースは、「オン・ザ・ベース」「ガイドライン」「ベースライン」と呼ばれることもあります。

オンザベースの役割

オンザベースの役割

髪を切る上で、“オンザベース”は欠かせない技術です。例えるなら、洋服を作る時の型紙、料理でいうところの計量スプーンのようなものでしょうか。オンザベースとは、最初にカットした毛束を基準として、その後の毛束の長さを決める技法のことです。

では、具体的にどのように行うのでしょうか? まず、基準となる毛束を決め、カットします。これが「ベース」となるわけです。次に、隣接する毛束を少し取り、先ほどカットしたベースの毛束と揃えます。この時、二つの毛束をねじりながら引き出すと、長さの違いがよりはっきりとして、正確にカットすることができます。

このように、オンザベースは、全ての毛束の長さを均一に揃えるための重要な役割を担っています。カットの正確性を高めるだけでなく、仕上がりのスタイルにも大きく影響を与えるため、美容師にとって基礎でありながら、奥深い技術と言えるでしょう。

正確なカットのために

正確なカットのために

– 正確なカットのために

一見シンプルなカット技術に見えるオンザベースですが、実は奥が深いものです。毛束を直角に正確に引き出す技術隣の毛束との微妙な長さの違いを見極める観察力など、高度な技術と集中力が求められます。

毛束を直角に引き出すためには、頭の形や毛流れを把握し、指先の感覚を研ぎ澄ませていく必要があります。また、隣の毛束との長さの違いは、わずか数ミリ、場合によっては1ミリ以下の世界です。このわずかな違いを見極めるには、経験と鋭い観察眼が欠かせません。

このように、オンザベースは単純に見えて、実は非常に高度な技術が求められる土台となる技術なのです。そして、美しいヘアスタイルは、この正確なオンザベースの上に成り立っていると言っても過言ではありません。オンザベースを習得することで、カットの精度が上がり、お客様のなりたいヘアスタイルに近づけるだけでなく、スタイリングの持ちや再現性も向上します。まさに、ヘアスタイルの土台を築く上で、最も重要な技術と言えるでしょう。

正確なカットのために

技術の指標となるセイムレイヤー

技術の指標となるセイムレイヤー

髪の毛全体を同じ長さに切り揃えるカット技法、それがセイムレイヤーです。一見すると単純作業のように思えるかもしれません。しかし実際には、高い技術と熟練の技が求められます。
セイムレイヤーの鍵となるのは、オンザベースと呼ばれるカットの基本姿勢です。これは、お客様の頭の形を正確に把握し、その形状に沿って毛束を垂直に引き出してカットしていく技術です。この垂直に毛束を引き出すという動作が、美しいシルエットを生み出す上で非常に重要になります。
もし、毛束を垂直に引き出さずにカットしてしまうと、仕上がりのラインにばらつきが生じ、まとまりのない印象を与えてしまいます。また、頭の丸みを考慮せずにカットしてしまうと、絶壁頭に見えてしまったり、逆に頭が大きく見えてしまうこともあります。
セイムレイヤーは、このような失敗をしないように、正確なカット技術と、お客様一人ひとりの骨格や髪質を見極める観察眼が求められる高度な技術なのです。そのため、セイムレイヤーは、美容師の技術力を測る上で重要な指標の一つとされています。

項目 詳細
カット技法 セイムレイヤー(全体を同じ長さに揃える)
重要ポイント 高い技術と熟練の技が必要
カットの基本姿勢 オンザベース
– お客様の頭の形を正確に把握
– 頭の形に沿って毛束を垂直に引き出してカット
垂直に毛束を引き出すメリット 美しいシルエットの創出
垂直に引き出さない場合のリスク – 仕上がりのラインのばらつき
– まとまりのない印象
その他のリスク – 頭の丸みを考慮しない場合、絶壁頭や頭が大きく見える可能性あり
セイムレイヤーに必要なスキル – 正確なカット技術
– お客様一人ひとりの骨格や髪質を見極める観察眼
セイムレイヤーの美容師にとっての意義 技術力を測る重要な指標の一つ

美しい仕上がりのために

美しい仕上がりのために

美しいヘアスタイルは、精度の高いカットから生まれます。カットの精度を高めるためには、毛髪の根元部分を正確に把握し、狙い通りの角度で切り進めることが重要です。これを「オンザベース」と言いますが、オンザベースを正確に行うためには、美容師自身の立ち位置や姿勢も重要な要素となります。

頭部は球体であるため、同じ角度でカットしようととしても、場所によって毛髪が生えている方向や角度は異なります。そのため、頭の丸みに合わせて、時には立ち位置を変えたり、体を傾けたりする必要があります。例えば、後頭部の髪をカットする際には、少し腰を落としたり、膝を曲げたりすることで、より自然な角度でハサミを入れることができます。また、サイドの髪をカットする際には、お客様の顔の向きに合わせて、自身の立ち位置を左右に調整することで、安定したカットが可能になります。

このように、美容師自身の体の使い方を工夫することで、より正確にオンザベースを取り、お客様一人ひとりの骨格や髪質に合わせた、より美しく自然なヘアスタイルを創り出すことができるのです。

美しい仕上がりのために