ヘアスタイルの決め手！ テンションを制する者は髪を制す

ヘアスタイルの決め手！ テンションを制する者は髪を制す

「テンション」ってどんな意味？

「テンションかけて引っ張りますね」
美容院でこんな言葉を耳にしたことはありませんか？
美容師がよく使う「テンション」という言葉ですが、実は仕上がりのスタイルを大きく左右する重要な要素です。
今回は、普段あまり意識することのない「テンション」について詳しく解説していきます！

美容師が使う「テンション」とは、髪を引っ張る強さのことを指します。
カットやブロー、ストレートパーマなど、あらゆる施術において重要な役割を担っています。

例えば、髪を強く引っ張ってカットすると、髪が短く感じたり、仕上がりが軽くなったりします。
逆に、弱く引っ張ってカットすると、長さを残せたり、重さを残した仕上がりになったりします。

ブローやストレートパーマでは、テンションのかけ方によって、仕上がりのボリュームやカールの強さが変わってきます。
強く引っ張ると、ボリュームを抑えたストレートヘアに、弱く引っ張ると、ふんわりとしたカールヘアに仕上がります。

このように、テンションは仕上がりのイメージを大きく左右する要素の一つです。
なりたい髪型を伝える際には、「軽くしたい」「ふんわりとさせたい」など、具体的なイメージを伝えるようにしましょう。

美容師は、髪の状態やなりたいイメージに合わせて、適切なテンションで施術を行います。
しかし、自分の髪質や普段のスタイリング方法を理解しておくことで、より満足のいく仕上がりを得られるはずです。

髪にかかる「力」のこと

髪型を整える時、私たちは当然ながら髪に何らかの力を加えています。この力を専門用語で「テンション」と呼びます。「テンション」を簡単に言えば、髪を引っ張る強さのことです。ゴムを思い浮かべてみてください。強く引っ張るとピンと張りますが、弱く引っ張るとたるみますよね。髪も同じように、この引っ張る強さによって、仕上がりが大きく変わってきます。
例えば、パーマをかける場合を考えてみましょう。髪をロッドに巻きつけますが、この際、強く引っ張りながら巻けば、かける力も強くなるので、弾力のあるしっかりとしたカールが生まれます。反対に、弱く引っ張りながら巻けば、ふんわりとした柔らかなカールになります。
カットの場合でも同様です。髪を強く引っ張りながら切ると、カット面が均一になりやすく、まとまりの良い髪型に仕上がります。一方、弱く引っ張りながら切ると、毛先に動きが出やすくなり、軽やかな印象になります。
このように、テンションは、パーマやカットなどの仕上がりに大きな影響を与える重要な要素なのです。美容師は、お客様の髪質や希望するスタイルに合わせて、適切なテンションを見極めながら施術を行っています。

パーマでの役割

パーマをかける際、髪に薬剤を塗布してロッドに巻きつけますが、この時髪を引っ張る強さをテンションと呼びます。このテンションは、仕上がりのカールの強さに大きく影響します。
高いテンションで髪を引っ張りながらロッドに巻きつけると、髪にかかる力が強くなるため、弾力があり、しっかりとしたカールが生まれます。このようなカールは、時間が経ってもカールがダレにくく、長持ちするのが特徴です。
一方、低いテンションで髪を巻くと、髪にかかる力が弱いため、ふんわりとした柔らかなカールに仕上がります。このカールは、自然で優しい印象を与えるため、ナチュラルなスタイルを好む方に人気です。
このように、テンション一つで仕上がりの印象は大きく変わります。お客様の髪質や骨格、そしてなりたいイメージを考慮し、最適なテンションで施術を行うことが、美容師の腕の見せ所と言えるでしょう。

カットでの役割

– カットでの役割

髪を切る際に、毛束をどれくらい引っ張るか、つまりテンションの強さを調整することは、仕上がりのスタイルに大きな影響を与えます。これは、毛束にかかるテンションによって、ハサミを入れた後の毛先の動きやまとまり方が変わるためです。強いテンションで毛束を引っ張りながらカットすると、毛先は内側に入り込みやすく、まとまりのあるシャープな印象になります。例えば、ボブスタイルなど、直線的でスッキリとしたシルエットを作りたい場合に効果的です。

一方で、弱いテンションでカットすると、毛先は自然な方向に流れるようになり、軽やかで動きのあるスタイルに仕上がります。レイヤーを入れたスタイルや、パーマスタイルなど、ふんわりとした柔らかな印象を与えたい場合に適しています。

特に、顔周りの髪など、繊細な部分のカットには、適切なテンションコントロールが重要になります。顔周りの髪は、その人の印象を大きく左右する部分であるため、毛流れや毛先の動きを細かく調整する必要があります。そのため、経験豊富なヘアデザイナーは、毛質や骨格、なりたいイメージなどを考慮しながら、繊細なテンションコントロールで丁寧にカットを行っていきます。

仕上がりのイメージを伝えよう

美容院で過ごす時間は、新しい自分に出会えるような、ワクワクするひとときですよね。でも、「イメージ通りに仕上がらなかった…」なんて経験、ありませんか？実は、思い通りのヘアスタイルを手に入れるには、なりたいイメージをしっかりと伝えることが何よりも大切なんです。

例えば、「パーマをかけたい」と一口に言っても、ふんわりとさせたいのか、それともしっかりとしたカールが欲しいのかによって、仕上がりが大きく変わってきます。この仕上がりの違いに大きく関わるのが「テンション」という言葉です。髪をどれくらい引っ張って施術するのかを表す言葉なのですが、この「テンション」が強ければ強いほど、カールは強くはっきりとしたものになります。反対に弱ければ、ゆるやかな仕上がりになります。

美容師さんにイメージを伝える際には、「ふんわりとしたパーマにしたい」「毛先は軽く、動きを出したい」のように、具体的な言葉で伝えるようにしましょう。写真や雑誌の切り抜きなどを見せるのも、イメージを共有するのに効果的です。些細なことでも構いません。「前髪はこれくらいの長さで」「顔周りは少し短くしてほしい」など、積極的に希望を伝えることで、きっとあなたの理想のヘアスタイルに近づけるはずです。