カット手法

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髪質改善の鍵!量感調節で叶える理想のヘアスタイル

- 量感調節とは?量感調節とは、髪の毛の量を減らすことで、ヘアスタイルの印象を大きく変える技術です。専用のハサミを使って、髪の内側から毛量を調整していきます。髪の毛の量は、生まれ持った髪質やヘアスタイルによって、人それぞれ異なり、また、季節や環境によっても変化します。量感調節をすることで、髪の毛全体のボリュームを抑えたり、逆に特定の部分にボリュームを出すことで、ヘアスタイルにメリハリをつけることができます。例えば、髪の毛の量が多い方が量感調節を行うと、広がりや重さを抑え、軽やかでスタイリングしやすい髪になります。また、毛量が多いことでまとまりにくかった髪も、量感調節によってまとまりやすくなる効果も期待できます。さらに、量感調節は、髪の毛の量が多い方だけでなく、毛量の少ない方にも有効な技術です。トップにボリュームを出したい、毛先に動きが欲しいといった要望がある場合、部分的に量感調節を行うことで、理想のヘアスタイルに近づけることができます。量感調節は、高度な技術を要するため、経験豊富なヘアデザイナーに相談することをおすすめします。しっかりとカウンセリングを行い、お客様の髪質やヘアスタイルの希望に合わせた量感調節を行うことで、より満足度の高い仕上がりになります。
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ヘアスタイルを左右するカットライン:基礎知識とテクニック

- カットラインとは髪を切る時、ハサミを入れる角度や位置によって、様々な形の毛束が生まれます。この、毛束と毛束の境目に見える線のことをカットラインと呼びます。カットラインは、完成する髪型の印象を決める上で、とても大切な要素の一つです。例えば、ボブのように毛先の長さが揃っている髪型では、カットラインが水平で正確であればあるほど、洗練されたシャープな印象になります。逆に、カットラインがぼやけていたり、長さが不揃いだと、どこか野暮ったい印象を与えてしまいます。一方、ウルフカットのように、段差を入れて動きを出す髪型では、カットラインをわざとぼかしたり、長さを不揃いにすることで、軽やかで自然な印象を出すことができます。また、顔周りに長さを残したレイヤーカットの場合、顔まわりに沿って流れるようなカットラインを作ることで、小顔効果も期待できます。このように、カットラインは髪型によって使い分けることで、同じ長さの髪でも全く異なる印象を与えることができます。なりたいイメージに合ったカットラインを理解することが、理想の髪型に近づくための第一歩と言えるでしょう。
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髪質調整の秘密兵器!セニングシザーを使いこなそう

- セニングシザーとは?セニングシザーとは、髪の毛の量を調整するために使う特別なハサミのことです。普通のハサミとは違い、刃の部分がクシのようにギザギザになっています。この特殊な刃のおかげで、一度にたくさんの髪の毛を切ってしまうことなく、少しずつ毛量を減らしていくことができます。では、セニングシザーを使うとどんなメリットがあるのでしょうか?まず、髪全体のボリュームを抑えたい時に役立ちます。髪の毛の量が多い方が悩んでいる、広がりやすい髪質を落ち着かせたい、そんな時にセニングシザーを使うことで、自然で軽やかな印象に仕上がります。また、カットした部分を自然になじませる効果もあります。例えば、ボブスタイルやレイヤースタイルなど、段差のあるヘアスタイルの場合、セニングシザーを使うことで、不自然な段差が目立たなくなり、柔らかく自然な仕上がりにすることができます。このように、セニングシザーは、ヘアスタイルに自然なボリューム調整や毛流れを作るための便利な道具なのです。
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セニングカットで叶える!軽やかで自然なヘアスタイル

- セニングカットとはセニングカットとは、その名の通り髪の毛の量を減らすカット技法のことです。髪の毛の量を減らすことで、仕上がりの軽さや動きを調整したり、ヘアスタイルに立体感を出したりすることができます。皆さんは美容室で「梳(す)きバサミ」を見たことがありますか?セニングカットで使用するこの特別なハサミは、片方の刃がくしの歯のようにギザギザになっており、もう片方の刃と交差することで、一度にカットする髪の毛の量を調整することができます。従来のハサミのように髪の毛を全て切り落とすのではなく、長い毛と短い毛をランダムに作り出すことで、自然で柔らかな印象を与えることが可能です。セニングカットは、髪の毛の量が多い、硬い、広がりやすいなど、髪の毛の悩みを抱えている方に特におすすめの技法です。髪の毛の量を減らすことで、スタイリングしやすく、思い通りのヘアスタイルをキープすることができます。また、髪の毛全体のボリュームを抑えることで、頭が小さく見えたり、首が長く見えたりする効果も期待できます。しかし、セニングカットは、やり方によっては髪の毛がパサついて見えたり、逆に広がりやすくなってしまうこともあるため、経験豊富な美容師に相談しながら行うことが大切です。
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ヘアカットの基本: オンザベースを理解する

- オンザベースとは 髪型は人の印象を大きく左右する要素の一つですが、なりたい髪型を手に入れるためには、美容師さんの技術が欠かせません。美容師さんがカットをする際に、基準となる毛束のことを「オンザベース」と呼びます。 オンザベースは、仕上がりの髪の長さを決める上で非常に重要です。お客様一人ひとりの頭の骨格を見極め、その骨格に対して直角になるように、板状に毛束を取ります。この時、毛束の厚みが均一になるように注意深く調整していくことが、仕上がりの美しさに繋がります。 オンザベースで取った毛束は、カットする長さの目安となります。この毛束を基準に、周りの髪を丁寧にカットしていくことで、全体のバランスが取れた美しいヘアスタイルが完成するのです。 なお、オンザベースは、「オン・ザ・ベース」「ガイドライン」「ベースライン」と呼ばれることもあります。
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ヘアスタイルの基礎!セクションカットを解説

- セクションカットとは髪の毛を切る際、ただ全体の長さを揃えるだけではありません。より洗練されたスタイル、思い通りのシルエットを実現するためには、「セクションカット」と呼ばれるテクニックが欠かせません。セクションカットとは、ベースとなるヘアカットの後に行う、頭部を細かくパーツに分けてカットする方法のことです。例えば、頭頂部だけをふんわりさせたい、顔周りをスッキリさせたいといった要望を実現するために、部分ごとに毛束を分け、それぞれに適切なカットを施していきます。このテクニックを用いることで、髪型に立体感や動きが生まれ、より洗練された印象になります。トップにボリュームを出したい場合は、その部分を細かくセクション分けしてカットすることで、ふんわりとした仕上がりになります。逆に、サイドをタイトに抑えたい場合は、その部分を細かくセクション分けしてカットすることで、スッキリとした印象になります。さらに、セクションカットは、毛量調整にも役立ちます。毛量が多い部分を減らしたり、逆に少ない部分をカバーしたりすることで、全体のバランスを整え、扱いやすい髪型を作ることができます。このように、セクションカットは、ヘアスタイルに自然なボリュームや動きを与え、一人ひとりの骨格や髪質に合わせた理想のシルエットを実現するための重要なテクニックと言えるでしょう。
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ヘアスタイルの土台作り!オンザスキンカットで理想の髪型へ

- オンザスキンカットとはオンザスキンカットとは、その名の通り、髪の毛を肌に沿わせるようにしてハサミを入れていくカット技法のことです。従来のカット技法では、髪の毛を一度持ち上げてからハサミを入れる方法が一般的でしたが、オンザスキンカットは、髪の毛を浮かせることなく、地肌に沿ってハサミを滑らせるように動かしていきます。このカット技法の最大の特徴は、仕上がりの毛髪のラインが非常に滑らかで自然になるという点にあります。髪の毛を引っ張ったり、ねじったりすることなく、自然な状態でカットしていくため、毛先に余計な負担をかけずに、柔らかく優しい印象のヘアスタイルを創り出すことができます。また、オンザスキンカットは、他のカット技法と組み合わせることで、その効果をさらに広げることができます。例えば、毛量が多い場合は、すきバサミと併用することで、毛の量を調整しながら、軽やかな印象に仕上げることができますし、逆に、毛量が少ない場合は、グラデーションカットと組み合わせることで、トップにボリュームを持たせながら、毛先に動きを出すことも可能です。このように、オンザスキンカットは、髪の毛の状態や、なりたいイメージに合わせて、様々な応用が効くカット技法と言えます。
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ヘアデザインの基礎!セクションを理解しよう

皆さんは「セクション」という言葉を聞いたことがありますか? 美容室で私たちはよくこの言葉を使いますが、お客様にとってはあまり馴染みがないかもしれませんね。 セクションとは、髪を施術する際に頭部を分割する範囲のことを指します。 例えば、建物を建てる際に、設計図に基づいて土台や柱、壁などのパーツに分けて作業を進めていくように、私たち美容師は、頭部をいくつかのセクションに分割し、それぞれの毛束を丁寧に施術していきます。 では、なぜセクション分けが重要なのでしょうか?それは、セクションがヘアスタイルの設計図となるからです。 セクションを適切に分けることで、カットやカラー、パーマなどの施術を正確に行い、お客様一人ひとりの骨格や髪質に合わせた、より美しく、再現性の高いヘアスタイルを創り出すことができるのです。 例えば、ショートヘアに丸みを出したい場合は、後頭部のセクションを小さく細かくすることで、ふんわりとしたボリュームを出しやすくします。逆に、トップにボリュームを出したくない場合は、その部分を大きめにセクションを取って、ペタッとしすぎないように調整します。このように、セクションの取り方一つで、仕上がりのイメージは大きく変わってくるのです。 私たち美容師は、お客様の髪質や骨格、そしてご希望のヘアスタイルを考慮しながら、最適なセクションを設定し、施術を行っています。
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ヘアスタイルの基本! セイムレイヤーで作る美しいシルエット

- セイムレイヤーで作る、ナチュラルで優しい印象のヘアスタイル セイムレイヤーとは、髪の毛を全て同じ長さに切り揃えるカット技法のことです。美容師の卵たちが最初に学ぶ、基礎中の基礎と言えるでしょう。毛先の長さを均一にすることで、すっきりとしたまとまりのあるヘアスタイルを作ることができます。 セイムレイヤーのカットは、髪の毛を根元から90度に引き出してカットしていくのが特徴です。この角度を均一に保つことで、頭の丸みに沿った、自然で立体感のあるシルエットが生まれます。顔まわりに段差や変化がないため、柔らかく優しい印象を与え、誰にでも似合いやすいスタイルと言えるでしょう。 また、セイムレイヤーは、カット後のスタイリングがしやすいというメリットもあります。髪の長さが均一なので、ブラシの通りが良く、簡単にまとまります。ストレートヘアはもちろん、パーマヘアにもおすすめです。 ただし、顔の形によっては、丸みを強調しすぎてしまう場合もあるので注意が必要です。丸顔の方は、トップに少しレイヤーを入れてもらうなど、美容師さんと相談しながらカットしてもらうと良いでしょう。
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ヘアスタイルに動きを!横スライスの効果とテクニック

- 横スライスとは?髪の毛を切る際、一般的には縦方向にハサミを入れることが多いですが、横スライスとは、その名の通り髪の毛を水平にスライスしてカットするテクニックのことです。縦にカットするよりも毛量を減らす効果は少ないですが、毛先に軽さを出し、動きをプラスすることができます。毛先が軽く、動きが出ることで、重たく見えがちなヘアスタイルにふんわりとしたボリューム感を与えたり、軽やかで柔らかな印象を与えることができます。横スライスの入れ方によって、毛先の動きやボリュームの出方が変わるため、仕上がりのイメージに合わせて調整する必要があります。例えば、スライスの角度を浅くすると、毛先に動きが加わり、軽やかな印象になります。一方、角度を深くすると、毛量を減らす効果が高くなり、ボリュームを抑えたスタイルに仕上がります。横スライスは、ショートヘアからロングヘアまで、様々なヘアスタイルに活用できるテクニックです。くせ毛や髪の量が多いなど、髪の悩みを持つ方にもおすすめのテクニックと言えるでしょう。
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ヘアスタイルの土台作り!スリーセクションを理解しよう

- スリーセクションとは? 私たち美容師は、お客様のなりたいイメージを形にするため、頭の形や髪質、骨格などを考慮しながら、カットやカラー、パームを施します。 その中でも、「スリーセクション」は、ヘアスタイルの基礎となる考え方であり、カット、カラー、パーマ、全ての施術に共通して使われます。 スリーセクションとは、その名の通り、頭を「トップ」「ミドル」「アンダー」の3つのセクションに分けることを指します。 頭の頂点部分を「トップ」、ハチ周りから耳の上までの部分を「ミドル」、耳より下の部分を「アンダー」と呼びます。 それぞれのセクションによって、ヘアスタイルに与える影響が異なるため、それぞれの役割を理解しておくことが重要になります。 例えば、トップにボリュームを出すと、華やかで若々しい印象になりますし、ミドルに動きを出すと、軽やかで柔らかな印象になります。アンダーは全体のバランスを整えたり、まとまりを良くしたりする効果があります。 このように、スリーセクションを意識することで、お客様一人ひとりの骨格や髪質に合わせた、より魅力的なヘアスタイルをデザインすることができるのです。
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オーバーダイレクションで作る、自然な髪の動き

- オーバーダイレクションとは? 髪を切る際、毛束を真直ぐ上に持ち上げてカットすると思っている方は多いのではないでしょうか。しかし、毛束の持ち上げ方一つで仕上がりの印象は大きく変わります。美容師が使うカット技法の一つに「オーバーダイレクション」というものがあります。 オーバーダイレクションとは、カットする毛束を根元から垂直に引き出すのではなく、少し前や後ろに引っ張りながらカットするテクニックのことです。毛束を傾けることで、毛先にいくにつれて自然な段差が生まれ、柔らかな印象に仕上がります。逆に、毛束を垂直に持ち上げてカットすると、毛先は blunt な仕上がりになり、重さを残したスタイルになります。 オーバーダイレクションは、美容師の間では基礎的なテクニックの一つですが、この角度の調整次第で、仕上がりのボリュームや毛先の動きをコントロールすることができるため、高度な技術が必要とされます。美容師に希望のヘアスタイルを伝える際には、仕上がりのイメージだけでなく、このような専門用語を交えて伝えることで、より自分のイメージに近いヘアスタイルになるかもしれません。
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ヘアスタイルの要!オーバーセクションを理解しよう

髪を切る際、全体を上下に大きく分けることをセクション分けと言いますが、その上の部分をオーバーセクションと呼びます。一般的には、頭の骨の中で一番出っ張っている後頭部の部分で分けます。しかし、お客様一人ひとりの頭の形や髪質、そしてどのようなヘアスタイルにしたいかによって、最適な分け目は異なります。例えば、頭頂部がつぶれやすい方は、オーバーセクションを少し広めに取ることで、仕上がりのボリューム感を調整することができます。このように、オーバーセクションの分け方一つで、ヘアスタイル全体の印象は大きく変わります。オーバーセクションは、ヘアスタイルの土台となる重要な部分と言えるでしょう。
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スライドカットで軽やかさを手に入れよう!

- スライドカットとはスライドカットとは、その名の通りハサミをスライドさせるように動かしながら髪をカットする技法です。別名スライシングとも呼ばれ、毛量調整や質感をコントロールする際に用いられます。この技法の特徴は、髪を地面に対して垂直に持ち上げ、毛先の方向に向かってハサミを滑らせるように動かす点です。ハサミは常に動かしながら、小刻みに開閉します。この時、ハサミの刃を完全に閉じずに、毛先に向かって徐々に髪を間引くようにカットしていくことが重要です。スライドカットを行うことで、毛先に軽さや動きを出すことができます。また、毛量を減らさずにボリュームを抑えたり、逆にボリュームをアップさせたりすることも可能です。毛先に自然な流れを作り出すこともできるので、柔らかくふんわりとしたスタイルから、シャープで動きのあるスタイルまで、幅広いヘアスタイルに対応できます。ただし、スライドカットは高度な技術を要するカット技法であるため、セルフカットで行うことはおすすめできません。経験豊富な美容師に相談し、自分の髪質や理想のヘアスタイルに合ったカットをしてもらうようにしましょう。
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ヘアカットの基礎知識!スライス線とは?

髪を切る際、私たちは櫛を使って、まるで薄い紙切れのように髪を少量ずつ取り上げていきます。この作業を「スライス」と呼び、スライスによってできた髪の分け目を「スライス線」と呼びます。薄い紙切れのように髪を取り上げることで、毛量を調整したり、微妙な段差を作ったりすることができるのです。このスライス線こそが、ヘアカットにおいて、仕上がりの形や質感を左右する重要な要素の一つと言えるでしょう。 例えば、スライス線を水平に取ると、重めのボブスタイルや、毛先に厚みのあるスタイルを作る際に適しています。一方、スライス線を垂直に取ると、軽やかなレイヤーカットや、動きのあるスタイルに仕上がります。また、スライス線の角度を斜めにしたり、曲線にしたりすることで、より複雑なデザインを施すことも可能です。 熟練したヘアデザイナーは、お客様の髪質や骨格、そしてなりたいイメージに合わせて、スライス線の角度や位置を細かく調整しながら、理想のヘアスタイルを創り上げていきます。そのため、私たちにとってスライス線は、単なる髪の分け目ではなく、デザインを描くための重要な線と言えるのです。
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ヘアカットの基礎知識~スライスの重要性~

髪を切る時、美容師はまるで彫刻家のように、髪の毛を素材として扱い、理想のヘアスタイルを創り上げていきます。その過程で欠かせないのが「スライス」という作業です。 美容室で、鏡越しに美容師が櫛を使って髪を薄く束状に取り分け、切り進めていく様子を見たことはありませんか?この「髪を薄く束状に取り分ける」作業こそが「スライス」です。私たちが普段何気なく使っている「スライス」という言葉は、実はパンや野菜などを薄く切るという意味を持ちますよね。それと同じように、髪を切る際にも、薄く層状に髪を取り分けていくことから「スライス」と呼ぶようになったと言われています。 そして、スライスによってつけられた髪の分け目を「スライス線」と呼びます。スライス線は、髪をどのくらいの角度で持ち上げて切るか、どの程度の量を切るかを決めるための重要な目安となります。 つまり、スライスとスライス線は、ヘアカットの基礎となる重要な技術なのです。この技術の精度によって、仕上がりのスタイルや質感が大きく変わってくるため、美容師は日々の練習を通して、正確で美しいスライスを習得することに努めています。
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エレベーションカットでつくる、ふんわり自然な丸みヘア

- エレベーションカットとは?エレベーションカットは、髪の毛を根元から浮かせてカットしていく技法のことです。毛束を垂直方向に持ち上げる角度を「エレベーション」と呼び、この角度によって仕上がりの印象が大きく変わってきます。従来のカットでは、髪の毛を自然に降ろした状態でカットすることが一般的でした。一方、エレベーションカットでは、毛束を頭から特定の角度で持ち上げてカットすることで、自然な丸みや動きを表現することができます。このカット技法の最大の特徴は、毛先に軽さが出ることです。毛束を浮かせてカットすることで、毛先に向かって徐々に髪の長さが長くなるように調整されます。そのため、重くなりがちなストレートヘアや、動きが出にくい髪質でも、エアリーで軽やかな印象に仕上げることができます。また、エレベーションカットは、顔周りの毛流れや頭の丸みを調整するのにも効果的です。顔の形や頭の形に合わせたカットをすることで、小顔効果や立体感を出すことができます。
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ヘアスタイルの基礎!八の字スライスの重要性

- 八の字スライスとは? 八の字スライスは、別名「Aラインスライス」とも呼ばれる、ヘアスタイルの土台を作る上で欠かせない基本的なカット技法です。頭の後ろ部分を美しく整え、理想的なシルエットを創り出すために欠かせないテクニックと言えるでしょう。 このスライスカットは、後頭部の真ん中を起点に、アルファベットの「A」のような形を描くように、斜め下に向かって髪を少しずつ切っていくのが特徴です。角度はだいたい45度くらいを目安にしますが、仕上がりのイメージや髪質によって調整します。 八の字スライスを用いることで、ただ髪を短くするだけでなく、頭の形をより美しく見せる効果も期待できます。後頭部に自然な丸みとボリュームが生まれ、頭全体が立体的に見えるようになるため、バランスの取れた美しいヘアスタイルに仕上がります。 また、このテクニックはショートヘアからロングヘアまで、髪の長さを問わず様々なヘアスタイルに応用できるのも魅力です。基本のカット方法として習得しておけば、様々なヘアスタイルのベース作りに役立ちます。
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エフェクトカットで叶える、軽やかで動きのあるヘアスタイル

- エフェクトカットとはエフェクトカットとは、髪の毛の量や質感を調整することで、ヘアスタイルに動きや軽さを出すカット技法のことです。従来のカット技法では、毛束を水平に持ち上げ、ハサミを上から下に滑らせるようにしてカットするのが一般的でした。しかし、エフェクトカットでは、毛束を垂直に持ち上げ、ハサミを下から上に向かって細かく動かしながらカットしていくという独特な方法を用います。この垂直にカットする技法によって、毛先に軽やかな動きが生まれ、髪の毛全体のボリュームを抑えつつも、ふんわりとしたエアリーな質感を実現することができます。また、毛先を軽くすることで、スタイリングもしやすくなるというメリットもあります。エフェクトカットは、特に髪の毛の量が多くて広がりやすい方や、ペタッとしてボリュームが出にくいという悩みを持つ方におすすめの技法です。また、パーマやカラーリングの効果をより一層引き立てたい場合にも効果的です。従来のカット技法とは異なるアプローチで、髪の毛本来の美しさを引き出すエフェクトカット。ぜひ一度、その効果を体感してみてはいかがでしょうか。
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美しいヘアスタイルの土台「パネル」

美容室で働く美容師たちは、お客様の髪を美しく整えるために、日々さまざまな専門用語を使っています。その中でも、「パネル」という言葉は、お客様にとっては少し聞き慣れない言葉かもしれませんね。 「パネル」とは、カットやカラーなど、施術を行う際に、お客様の髪をいくつかの束に分けて、その中の一つの毛束のことを指します。例えば、ショートヘアにカットする場合、後ろの髪を留めて、そこから施術に必要な量の毛束を取り出してカットしていきます。この時、取り出した毛束一つ一つが「パネル」です。 美容師は、この「パネル」をどのように取るか、どれくらいの量にするかによって、仕上がりのスタイルを大きく変えることができます。そのため、「パネル」の取り方は、美容師にとって、お客様の理想のヘアスタイルを実現するための、とても重要な技術の一つと言えるでしょう。
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ストロークカットで叶える、軽やかで動きのあるヘアスタイル

- ストロークカットとはストロークカットとは、ハサミを独特な方法で動かしながら髪を切ることで、毛束に動きと軽さを出すカット技法です。従来のカット方法のように、ハサミを閉じた状態で髪を切っていくのではなく、ハサミを開いたまま滑らせるように動かしながら毛先に向かって切っていくのが特徴です。この時、まるで筆で線を引くように、手首を支点にしてハサミを前後に小さく動かします。すると、まっすぐではなく、少しだけ長さにばらつきのあるギザギザとしたカットラインが生まれます。このギザギザとしたカットラインが、ストロークカットの最大のポイントです。毛先に軽やかな動きが生まれ、重たく見えがちな髪型も、ふんわりとエアリーな印象に仕上がります。また、毛量が多い場合でも、毛束と毛束の間に空間ができるため、軽やかさを出すことができます。さらに、自然な段差ができることで、髪の毛が内側に入りやすくなるため、まとまりやすくなる効果も期待できます。
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ローレイヤーで叶える、ナチュラルで洗練されたヘアスタイル

ローレイヤーとは、毛先にだけ段差をつけるカット技法のことです。髪の内側に段差を作ることで、表面の髪は長く、内側の髪は短くなるため、自然な丸みと動きを出すことができます。 全体に段差を入れるレイヤーカットとは異なり、ローレイヤーは毛先だけに段差を作るため、重さを残しながらも軽やかさを出すことができます。そのため、重たく見えやすいロングヘアに軽快さを出したり、まとまりのない髪に落ち着きを与えたい場合に適しています。 ローレイヤーは、段差の入れ方や毛量調整によって、様々なスタイルを楽しむことができます。例えば、段差を低く設定すると、ナチュラルで落ち着いた印象に仕上がります。一方、段差を高く設定すると、動きが強調され、華やかな印象になります。また、毛量が多い場合は、段差を入れる際に毛量調整を行うことで、軽やかでスタイリングしやすい髪型にすることができます。
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ヘアスタイルの設計図、展開図とは?

聞きなれない言葉かもしれませんが、美容室で使う「展開図」とは、お客様が思い描く理想のヘアスタイルを形にするための、いわば設計図のようなものです。家を建てる際に設計図が欠かせないのと同じように、ヘアスタイルにおいても完成形を具体的にするためのガイドが必要となるのです。この展開図があることで、美容師はカットの行程を明確に理解し、お客様一人ひとりの骨格や髪質に合わせた、より正確で美しいカットを実現することができるようになります。例えば、お客様が「ショートヘアにしたいけれど、ボーイッシュになりすぎるのはちょっと…」と悩んでいたとします。このような場合、言葉だけでイメージを共有しようとしても、なかなか難しいものです。しかし、展開図があれば、仕上がりの髪の長さや毛流れ、ボリュームなどを具体的に示すことができます。お客様は完成イメージを掴みやすくなり、美容師との認識のズレも少なくなります。展開図は、お客様と美容師の架け橋となるコミュニケーションツールとしての役割も担っています。お客様が漠然とイメージしているヘアスタイルを、具体的な形にするための共通認識を生み出すことができるのです。安心して施術を任せられるという安心感にもつながります。このように、展開図は、お客様が本当に満足できるヘアスタイルを実現するために、そして、お客様と美容師の良好なコミュニケーションを生み出すために、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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美容師が教える!ウエットカットで叶える美しい髪

- ウエットカットとは?ウエットカットとは、その名の通り髪を濡らした状態で行うカット技法のことです。美容室で、スタイリストさんが霧吹きを使って髪を濡らしながらカットしている様子を見たことはありませんか?それが、ウエットカットです。シャンプー後、タオルで優しく水気を取った髪に行います。髪が濡れている状態だと、くせが出にくく、まっすぐな状態になるため、正確なカットがしやすくなります。そのため、毛量が多い方や、くせ毛の方、ショートヘアやボブなど、正確なカットが必要なスタイルを希望される方に向いています。一方、乾いた状態の髪に行うドライカットは、仕上がりのイメージを掴みながらカットを進められるというメリットがあります。どちらのカット方法にもそれぞれの良さがあり、お客様の髪質やご希望のヘアスタイルによって使い分けることで、より理想のスタイルに近づけることができるのです。