髪質

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知ってた?髪の毛の多さには個人差があるんです!

髪の密度とは、頭皮の一平方センチメートルあたりに生えている髪の毛の数のことを指します。一般的に、日本人の平均的な髪の密度は1平方センチメートルあたり約200本と言われています。 髪の密度は、一人ひとりの体質や遺伝によって異なり、年齢と共に変化することもあります。髪の毛は、毛根にある毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで作られますが、加齢やストレス、食生活の乱れなどによってこの毛母細胞の働きが弱まると、髪の毛が細くなったり、抜けやすくなったりすることがあります。その結果、髪の密度が低下し、全体的なボリュームダウンを感じやすくなるのです。 髪の密度が高い人は、同じ面積に多くの髪の毛が生えているため、一般的に「髪が多い」「ボリュームがある」という印象を与えます。反対に、密度が低い人は「髪が細い」「ボリュームが出にくい」「頭皮が透けて見える」と感じることがあります。 髪の密度は、ヘアスタイルにも大きく影響します。髪が多い人は、さまざまなヘアアレンジを楽しむことができますが、髪が少ない人は、ボリュームを出すための工夫や、頭皮をカバーするヘアスタイルを選ぶなどの工夫が必要となるでしょう。
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髪の強度と潤いを保つ間充物質

私たちの髪は、ケラチンと呼ばれるタンパク質を主な成分としています。このケラチンは繊維のように細長く連なり、網目状に束ねられることで、1本1本の髪の毛を形成しています。 しかし、丈夫でしなやかな髪を保つためにはケラチンだけでは不十分です。そこで重要な役割を担うのが、間充物質と呼ばれる成分です。 間充物質は、例えるなら、コンクリートの骨組みの間を埋めるセメントのようなものです。ケラチンが骨組みだとすると、間充物質はそれをしっかりとつなぎとめる役割を果たします。 この間充物質は、さらに水分、脂質、メラニンなどの成分で構成されています。水分は髪の柔軟性や弾力を保ち、脂質は髪の表面をコーティングして外部からの刺激から守ります。メラニンは髪の色素であり、黒髪や金髪など、髪の色を決定づける役割を担います。 これらの成分がバランスよく保たれることで、健康で美しい髪が維持されるのです。
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生まれつき?それとも…? 知って得する『癖毛』の秘密

鏡の前に立つたび、多くの人が一度は気にしたことがあるのではないでしょうか。「私の髪、なんだかまとまらない…。」そう感じるなら、もしかしたらそれは生まれ持った髪質、「癖毛」のせいかもしれません。 一口に「髪」と言っても、一人ひとり、その形や性質は千差万別です。まっすぐに伸びる髪もあれば、波打つようにうねる髪、くるくると螺旋を描く髪もあります。その中でも、一般的に「癖毛」と呼ばれるのは、直毛とは異なり、うねりやねじれを持つ髪質のことを指します。 では、なぜこのような癖毛が生えてくるのでしょうか?それは、髪の毛を作る毛包(もうほう)の形に関係しています。毛包とは、皮膚の中にあり、髪の毛を生成する器官です。この毛包がまっすぐであれば、生えてくる髪もまっすぐになりますが、毛包自体が曲がっていたり、歪んでいたりすると、そこから生えてくる髪もまた、うねったりねじれたりするのです。 生まれたときからその形が決まっている毛包。つまり、癖毛も生まれ持った個性の一つと言えるでしょう。中には、自分の癖毛にコンプレックスを抱く人もいるかもしれません。しかし、癖毛は個性であり、魅力でもあります。上手にスタイリングすれば、他の人にはない、自分だけの個性を表現することも可能です。
縮毛矯正

髪質改善で理想の髪へ!自分に合った施術を見つけよう

- 髪質改善とは毎日のように丁寧にブラッシングやトリートメントをしていても、なかなか思い通りの質感にならない、そんな経験はありませんか?生まれつきくせ毛で悩んでいたり、カラーリングやパーマの繰り返しで髪が傷んでしまったりと、髪の悩みは人それぞれです。 髪質改善とは、その名の通り、今の髪の状態をより良いものへと導くための施術のことです。具体的には、髪の内部に栄養を補給したり、うねりや広がりを抑えたりすることで、扱いやすく美しい髪へと導きます。 髪質改善で期待できる効果は、髪のダメージ補修、くせ毛の軽減、ツヤ感アップ、まとまりの良さ、手触りの向上など、多岐に渡ります。そのため、カラーリングやパーマとは異なり、見た目の変化だけでなく、髪の内部から健康な状態へと導くことを目的としています。 髪質改善は、一人ひとりの髪質や悩みに合わせて最適な施術を選ぶことが重要です。美容師とじっくりと相談しながら、理想の髪型を手に入れましょう。
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十人十色の髪の色

私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、肌の色と同様に、メラニン色素という物質が関係しています。このメラニン色素は、髪を作る細胞で作られ、その量や種類によって、黒や金色、赤色など、実に様々な髪の色を生み出します。 メラニン色素には、ユーメラニンとフェオメラニンの二種類があります。ユーメラニンが多いと髪は黒くなり、反対にフェオメラニンが多いと明るい色になる傾向があります。例えば、日本人に多い黒髪は、ユーメラニンが豊富に含まれているためです。 さらに、メラニン色素の量は年齢と共に減少していきます。そのため、年を重ねると髪の色が薄くなり、白髪が増えていくのです。 このように、メラニン色素の量や種類、そして年齢による変化が複雑に関係し合って、私たちは個性的な髪の色を持つことができるのです。
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髪の美しさの秘密:構造を知ってケアしよう!

私たちの体の一部である肌。この肌には、たくさんの小さな器官があります。その中に、「毛包」と呼ばれる、髪の毛を生み出すための特別な器官が存在します。 毛包は、例えるなら植物の種のようなものです。種から芽が出て成長していくように、毛包は髪の毛の「芽」を生み出し、育てていく役割を担っています。この毛包の中で生まれた髪の毛の「芽」は、「毛母細胞」と呼ばれ、細胞分裂を繰り返しながら、上へと伸びていきます。 毛包は、髪の毛にとって、いわば「栄養供給基地」のような存在です。毛母細胞は、毛包の底にある「毛乳頭」から栄養を受け取り、分裂と成長を続けます。毛乳頭は、血管から栄養や酸素を受け取り、毛母細胞に届けるという重要な役割を担っています。 このようにして、毛包の中で育った髪の毛は、やがて皮膚の表面に出てきます。そして、時間をかけて成長し、私たちが目にする美しい髪となるのです。
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髪色を左右する「ピグメント」って?

私たち一人ひとりの髪色が違うのは、髪の中に存在する「メラニン色素」という小さな粒子の量や種類が異なるためです。このメラニン色素こそが、今回のテーマである「色素」です。色素は、髪だけでなく、肌や瞳の色にも影響を与えています。 生まれたばかりの赤ちゃんは、色素が少ないため、髪の色が薄いことが多いです。成長するにつれて、色素細胞が活発に働くようになり、髪の色は濃くなっていく傾向にあります。 一般的に、日本人の髪には、黒褐色の「ユーメラニン」と、黄赤色の「フェオメラニン」の2種類の色素が含まれており、その配合比率によって、黒髪、茶髪、金髪など、様々な髪の色が生まれます。 黒髪はユーメラニンが多く、フェオメラニンが少ない状態です。一方、茶髪は、ユーメラニンとフェオメラニンの量がほぼ同じ、金髪はフェオメラニンが多く、ユーメラニンが少ない状態です。 また、年を重ねると、色素細胞の働きが弱まり、色素の生成量が減少していきます。その結果、髪の色は徐々に白くなっていくのです。
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髪の毛のパワー – あなたの髪は車10台分の強さ!?

私たちの髪の毛は、一見細くて弱々しく頼りないものに見えますが、実は想像をはるかに超える強靭さを秘めているのです。髪の毛の主成分はタンパク質で、このタンパク質が繊維状にぎゅっと密集して絡み合うことで、驚くべき強度を生み出しているのです。 実際に、髪の毛を一本だけ抜き取って引っ張り、切断しようとすると、100~150グラム程度の力が必要になります。これは、皆さんおなじみの、書類などを挟んでおく小さなクリップくらいの重さに相当します。 私たちの頭には、個人差はありますが、およそ10万本もの髪の毛が生えています。この数字を元に単純計算してみると、なんと、10万本の髪の毛で、12~15トンもの重さに耐えられるという結果が出ます。これは、一台1トンを超えるような普通自動車10台を、まるで糸で縫い付けるように軽々と引っ張ってしまうほどの驚異的なパワーです。髪の毛一本一本は細くても、これほどのパワーを秘めているとは驚きですね。
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髪のハリコシの秘密!エラスチンって?

- エラスチンとは私たちの体は、たくさんの種類のタンパク質からできています。その中でも、コラーゲンは、肌のハリや骨の強度を保つために欠かせないタンパク質としてよく知られていますね。 では、エラスチンはどうでしょうか? 実は、エラスチンもコラーゲンと同じくらい、私たちの体にとって大切なタンパク質の一つなのです。コラーゲンが組織に強度や形を与える役割を担っているのに対し、エラスチンはゴムのように伸び縮みする性質、つまり弾力性を与える役割を担っています。 例えば、ゴムボールを想像してみてください。 ぎゅっと握ると形が変わりますが、手を離すと元の形に戻りますよね? これは、ゴムに弾力性があるからです。 エラスチンは、まさにこのゴムのように、私たちの体の中で様々な組織に柔軟性と弾力性を与えているのです。エラスチンは、血管や肺、皮膚、靭帯など、体の様々な部分に存在しています。 血管は、血液を全身に送り出すために常に伸縮を繰り返していますが、エラスチンがあることで、この伸縮運動に耐えることができるようになっています。 また、肺は呼吸によって膨らんだり縮んだりしますが、これもエラスチンのおかげでスムーズに行われています。 皮膚に弾力性を与え、しわやたるみを防ぐのもエラスチンの大切な役割です。 このように、エラスチンは、私たちが健康な毎日を送る上で欠かせない大切な役割を担っていると言えるでしょう。
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白髪の秘密: なぜ白髪は生えるの?

私たちの頭全体を覆っている髪の毛は、実は頭皮の中にある小さな工場のような器官で作られています。この器官は「毛包」と呼ばれ、髪の毛を生み出すための重要な役割を担っています。 毛包の奥深くには、「毛母細胞」と呼ばれる細胞が存在します。毛母細胞は、細胞分裂を繰り返すことで新しい細胞を生み出し続ける、いわば髪の毛の元となる細胞です。この毛母細胞の活発な働きによって、髪の毛は日々成長していくのです。 毛母細胞によって作られた髪の毛は、その後、毛包の中を通って頭皮の外へと伸びていきます。そして、一定の期間が経つと、古い髪の毛は自然と抜け落ち、また新しい髪の毛に生変わります。 このように、私たちが普段何気なく目にしている髪の毛は、頭皮の下で休むことなく活動する毛母細胞の働きによって、日々生まれ変わっているのです。
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猫っ毛さんのためのヘアスタイル講座

- 猫っ毛とは? 猫っ毛とは、まるで子猫の毛のように、細くて柔らかな髪質のことを指します。サラサラとした指通りの良さで、一見すると扱いやすそうに感じられますよね。しかし実際には、ボリュームが出づらかったり、ぺったりとしてしまったりと、スタイリングに悩んでいる方も少なくありません。 朝せっかくコテで巻いても、すぐにカールが取れてしまったり、ワックスで動きを出そうとすると、逆に重たく見えてしまう、なんてことも。猫っ毛は、空気中の水分を吸収しやすい性質を持っているため、湿気が多い日には特に、うねりや広がりに悩まされることもあります。 しかし、落胆することはありません。少しの工夫とコツを掴めば、猫っ毛もその魅力を最大限に活かすことができます。自分に合ったスタイリング剤やヘアアレンジ方法を見つけることで、ふんわりとしたボリューム感を演出し、誰もが羨むような美しい髪へと導くことができるのです。
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もう悩まない!切れ毛の原因と対策を知って美髪を目指そう

- 切れ毛とは? 切れ毛とは、その名の通り髪の毛が途中で切れてしまっている状態のことです。髪の毛が傷んで枝のように分かれてしまう枝毛も、切れ毛の一種です。 本来、健康な髪の毛は表面をキューティクルという層が覆い、内部を守っています。キューティクルは、例えるなら髪の毛の鎧のようなものです。 しかし、パーマやカラーリング、毎日のヘアアイロンやドライヤーの使用、さらには紫外線や摩擦など、様々な要因によってこのキューティクルはダメージを受けてしまいます。 キューティクルが傷ついて剥がれ落ちてしまうと、髪の毛の内部はむき出しになってしまい、水分や栄養分を保つことができなくなってしまいます。 その結果、髪の毛は乾燥してパサパサになり、枝毛や切れ毛といった深刻なダメージに繋がってしまうのです。
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もう悩まない!切れ毛の原因と対策を知って美髪を手に入れよう

- 切れ毛って一体何? 切れ毛とは、髪の毛が傷んでしまい、まるで木の枝のように先端が二つ以上に分かれたり、途中で切れてしまったりする状態のことです。 私たちの髪の毛は、外側から順番にキューティクル、コルテックス、メデュラという三層構造になっています。 切れ毛は、この中でも一番外側にあるキューティクルがダメージを受けることで起こります。 キューティクルは、外部からの刺激から髪を守る、いわば髪の毛のバリアのような役割を担っています。 しかし、パーマやカラーリング、毎日のヘアセットなどでキューティクルは少しずつ傷ついていきます。 傷ついたキューティクルは、剥がれ落ちたり、ひび割れたりしてしまい、その結果、内部のコルテックスがむき出しになってしまいます。 コルテックスは、髪の毛の強度や弾力性を保つのに重要な役割を果たしていますが、キューティクルがなくなってむき出しになってしまうと、水分や栄養分が失われてしまいます。 その結果、髪の毛は乾燥しやすくなり、切れ毛が起こりやすくなってしまうのです。
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髪のモイスチャー、その重要性とは?

- モイスチャーで手に入れる、潤いのある美しい髪 モイスチャーとは、日本語で「水分」や「潤い」を意味する言葉です。 特に美容、中でもヘアケアの分野で頻繁に耳にする言葉ではないでしょうか。 髪にとってのモイスチャーとは、乾燥を防ぎ、しっとりとしたまとまりの良い状態を保つために欠かせないものを指します。 乾燥した髪は、パサつきや枝毛、切れ毛など、様々なトラブルを引き起こしやすくなります。 モイスチャーを効果的に与えるためには、日々のヘアケアが重要になります。 シャンプーやコンディショナー、トリートメントなどに含まれる保湿成分は、髪の内部に水分を閉じ込め、潤いを保つ役割を果たします。 また、ドライヤーを使用する際は、熱による髪の乾燥を防ぐため、髪から少し離した位置で使用する、ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントを使用するなどの工夫も効果的です。 モイスチャーは、ただ髪に水分を与えるだけでなく、健康で美しい髪を保つための重要な鍵と言えるでしょう。
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髪の未来を変える?アミノ酸の力とは

私たちの体にとって欠かせない栄養素であるアミノ酸。実は、髪にとっても重要な役割を担っていることをご存知でしょうか? 髪の大部分を構成しているのは「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質です。このケラチンを形成するために必要不可欠なのが、アミノ酸なのです。 アミノ酸を簡単に説明すると、例えるならレゴブロックのようなものです。約20種類のアミノ酸が様々な組み合わせで結合することで、ケラチンという複雑な構造を持ったたんぱく質が作られます。 つまり、アミノ酸が不足すると、健康な髪を育むことが難しくなってしまうのです。アミノ酸は、健康な髪を維持するために欠かせない、まさに髪の栄養源と言えるでしょう。
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知ってた?髪色の決め手、メラニンのひみつ

私たちが一人ひとり違う髪色をしているのは、メラニンという色素のおかげです。メラニンは、私たちの肌の色を決めるのと同じように、髪の色にも大きく関わっています。 メラニンには、黒色に近いユーメラニンと、黄色っぽいフェオメラニンの二種類があります。この二種類のメラニンの量や割合の違いが、黒髪や茶髪、金髪といった様々な髪色を作り出すのです。例えば、日本人に多い黒髪は、ユーメラニンが多く含まれているために黒く見えます。一方、金髪の人には、フェオメラニンが多く含まれています。 メラニンは、髪に色を与えるだけでなく、紫外線から髪を守るという大切な役割も担っています。メラニンは、紫外線を吸収することで、髪内部へのダメージを防いでくれます。そのため、メラニンの量が多い人ほど、紫外線によるダメージを受けにくいと言えます。 このように、メラニンは私たちの髪を彩りながら、同時に守ってくれる、髪にとって非常に重要な存在と言えるでしょう。
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髪の芯になる話 メデュラを知ろう!

毎日鏡で見ている自分の髪ですが、実は3つの層でできていることをご存知ですか?一番外側にあるのがキューティクル、その内側にあるのがコルテックス、そして中心にあるのがメデュラと呼ばれる部分です。キューティクルは髪の表面を覆う、まるで鎧のような存在です。私達の髪を紫外線などの外的刺激から守ったり、ツヤを保ったりする役割を担っています。キューティクルが傷つくと、髪のパサつきや枝毛の原因になってしまうこともあります。コルテックスは髪の毛の大部分を占める、例えるなら家の柱のような存在です。髪の毛の強度や弾力を左右する重要な役割を担っています。この部分がダメージを受けると、切れ毛や枝毛が増えたり、髪のハリやコシが失われてしまう原因になります。そして、今回注目したいのがメデュラです。メデュラは髪の毛の中心に位置する、例えるなら家の大黒柱のような存在です。まだその役割は解明されていない部分も多いのですが、髪の毛の太さや硬さに関係していると言われています。 このように、髪の毛は3つの層から成り立っており、それぞれの層が重要な役割を担っています。それぞれの役割を知ることで、より効果的なヘアケア方法を見つけることができるはずです。
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髪の美しさの鍵!コルテックスの秘密

毎日のように目にする私たちの髪ですが、実は複雑で精巧な構造をしています。髪の毛は、大きく分けて三層構造になっており、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラと呼ばれています。その中でも、髪の美しさを左右する重要な役割を担っているのがコルテックスです。 コルテックスは、髪の毛のおよそ85%から90%を占める層で、例えるなら木の幹のような存在です。キューティクルという薄い外側の層に包まれ、中心部にはメデュラと呼ばれる空洞があります。コルテックスは、このキューティクルとメデュラの間に位置し、髪の強度や弾力性を保つ役割を担っています。 さらに、コルテックスには、メラニン色素が含まれており、このメラニン色素の量や種類によって、黒髪や金髪など、髪の色が決まります。また、パーマやカラーリングなどの薬剤の影響を大きく受けるのも、このコルテックスです。 このように、コルテックスは、髪の美しさや健康状態を保つ上で、非常に重要な役割を担っています。髪の毛の構造を理解し、コルテックスを意識したヘアケアを行うことが、美しい髪を育む第一歩と言えるでしょう。
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髪色の秘密を探る:色素細胞の役割とは?

私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、色素細胞の働きによります。色素細胞は、その名の通り色素を生み出す細胞で、正式には色素形成細胞と呼ばれます。動物や植物など、生物が持つ様々な色を形作っているのは、この色素細胞の働きによるものです。私たち人間の場合、肌や髪、瞳の色は、この色素細胞によって作られる色素によって決まります。 髪の色を決定する色素細胞は、毛母細胞と呼ばれる細胞の中に存在しています。毛母細胞は、毛根の奥深くにある、髪を成長させるための細胞です。色素細胞はこの毛母細胞の中で、メラニンと呼ばれる色素を作り出します。メラニンには、ユーメラニンとフェオメラニンの二種類があり、この二つのメラニンの量が、髪色の個性を生み出す大きな要因となっています。 ユーメラニンは黒色や褐色などの暗い色素を、フェオメラニンは黄色や赤色などの明るい色素を持っています。一般的に、ユーメラニンが多く含まれている髪は黒髪や濃い茶髪に、フェオメラニンが多く含まれている髪は金髪や赤毛になります。そして、これらのメラニン色素がどのくらいの割合で含まれているかによって、明るい茶髪や赤みがかった茶髪など、さらに多様な髪色が生まれます。 このように、髪の色は色素細胞が作り出すメラニンの種類と量によって決まります。私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、このメラニンの配合が異なるためなのです。
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美の鍵!コラーゲンを理解して若々しい髪へ

- コラーゲンとは?「コラーゲン」という言葉を耳にしたことはありますか?美容に関心の高い方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。コラーゲンは、私たちの体内に存在するタンパク質の一種です。肌、骨、軟骨、血管など、体の様々な部分を構成する重要な成分であり、「体の土台」と例えられることもあります。肌のハリや弾力を保つために欠かせないコラーゲンですが、年齢を重ねるにつれて、体内のコラーゲン量は減少していきます。これが、しわやたるみなどの原因の一つと考えられています。コラーゲンは、食品から摂取することもできます。コラーゲンを多く含む食品としては、牛すじ、豚足、鶏皮、魚などが挙げられます。また、サプリメントで効率的に摂取する方法もあります。コラーゲンは、私たちの体を支える大切な成分です。毎日の食事や生活習慣を見直し、コラーゲンを積極的に摂取するように心がけましょう。
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質感調整で叶える、理想の髪へ

近年、美容業界で注目を集めているのが「質感調整」という施術です。 従来のカットやトリートメントに加え、パーマやカラーリングなどを組み合わせることで、その人それぞれの髪質に合わせた、より理想的な質感を実現することを目指します。 髪質改善と一口に言っても、その内容はさまざまです。例えば、 * くせ毛でまとまりにくい髪質の方は、縮毛矯正をかけずに、柔らかなストレートヘアを実現することができます。 * 髪の毛が細く、ボリュームが出にくい方は、パーマでふんわりとボリュームアップすることができます。 * パサつきが気になる方は、トリートメントで髪に潤いを与え、しっとりとした質感にすることができます。 このように、質感調整は、お客様一人ひとりの髪質や悩みに合わせて、最適な施術を組み合わせることで、生まれ持った髪質を活かしながら、より美しく、扱いやすい髪へと導きます。これまで、自分の髪質にコンプレックスを感じていた方や、諦めていたヘアスタイルがある方も、ぜひ一度、質感調整を試してみてはいかがでしょうか。きっと、今まで以上に、自分の髪が好きになるはずです。
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髪の毛の秘密兵器!ケラチン完全解説

毎日のスタイリングやお手入れが欠かせない髪、そして、物を掴んだり、細かい作業を助けてくれる爪。実はこの二つ、全く異なるように見えて、主成分は同じものでできているのです。その正体は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質の一種です。 ケラチンは、私たちの体の中で作られるたんぱく質の中でも特に多く、肌や毛髪、爪などを構成する重要な成分です。 では、ケラチンは一体どのようにして、髪や爪を形成するのでしょうか? ケラチンは、10種類以上のアミノ酸が鎖のように長くつながり、複雑に絡み合った構造をしています。このアミノ酸の鎖が、まるで糸のように複雑に絡み合い、繊維状の構造を作っています。 この繊維状の構造こそが、髪に強度と弾力を与え、爪を硬く保つ秘訣です。髪の毛一本一本が、このケラチン繊維の束でできていると考えれば、その強靭さも頷けますね。 髪や爪の状態は、体内のケラチンの量や質に大きく影響されます。健康的な食生活を心掛けることで、体内のケラチン生成を促し、強く美しい髪や爪を育むことができるのです。
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髪にも影響大!抗酸化作用のヒミツ

- 老化の原因、活性酸素 私たちは日々、呼吸をすることで生命を維持しています。しかし、その生命活動の裏側では、体内で活性酸素と呼ばれる物質が生まれていることをご存知でしょうか? 活性酸素は、まるで錆のように、私たちの細胞を少しずつ傷つけていく存在です。 肌にシワやたるみを生み出すだけでなく、髪の毛のツヤやハリを奪い、白髪を増やす原因の一つとしても、活性酸素は深く関わっています。 活性酸素は、紫外線やストレス、喫煙、大気汚染など、様々な要因によって発生します。 老化を完全に止めることはできませんが、生活習慣の改善や食事に気を配ることで、活性酸素の発生を抑え、老化の速度を緩やかにすることは可能です。
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抜け毛予防にケイ素?髪に良いってホント?

- ケイ素ってどんなもの?ケイ素は、地球の地殻中に大量に含まれている元素の一つで、酸素に次いで二番目に多く存在しています。自然界では純粋な形で存在することはなく、酸素と結びついた「二酸化ケイ素」という形で、土や砂、石などに豊富に含まれています。ガラスの主成分としても知られており、窓ガラスや瓶など、私たちの身の回りの様々なものに使われています。 このケイ素、実は私たちの体にも存在しています。骨や血管、皮膚、髪、爪など、体の様々な組織に含まれており、健康な体を維持するために重要な役割を担っていると考えられています。特に、骨や関節、血管、皮膚、髪、爪などの健康維持に深く関わっていると考えられており、近年注目を集めています。 ケイ素は、年齢とともに減少していく傾向があると言われています。不足すると、骨や関節、皮膚、髪、爪などが弱くなる可能性も指摘されています。健康な体を維持するためにも、日頃からバランスの取れた食事を心がけ、十分な量のケイ素を摂取することが大切です。