美容師が解説!『ノーテンション』でつくる、自然なヘアスタイル

美容師が解説!『ノーテンション』でつくる、自然なヘアスタイル

髪について質問

『ノーテンション』ってどういう意味ですか?パーマのときによく聞く言葉なんですけど。

髪に関する研究家

良い質問だね!髪を柔らかく扱うことを『ノーテンション』って言うんだ。パーマで例えると、ロッドを巻く時に髪を引っ張らずに、ふんわりと巻く感じかな。

髪について質問

なるほど!じゃあ、ギュッと引っ張って巻くのはノーテンションじゃないんですね?

髪に関する研究家

その通り!引っ張って巻くのは『テンションをかける』って言うんだ。ノーテンションで巻くと、髪への負担が少なく、自然な仕上がりに近づくんだよ。

ノーテンションとは。

髪型の専門用語で「ノーテンション」って言葉があるんだけど、これはパーマをかける時とか、ドライヤーで乾かす時に力を入れずにふんわりと仕上げることなんだ。「ノーテンションで」って言われたら、髪を引っ張らずに優しくロッドを巻いてね。反対に、髪をピンと伸ばしてロッドを巻いたり、ドライヤーをあてたりするのを「テンションをかける」って言うんだ。ゆるっとした自然な仕上がりのパーマにしたい時はノーテンションにするんだけど、均一に力を抜くのが難しくて、かなりの熟練の技が必要になるんだ。練習あるのみだね。でも、ノーテンションには髪への負担を減らせるっていう良い面もあるんだ。テンションをかけると、髪が引っ張られて伸びた状態でパーマ液を塗ってロッドを巻くことになるから、傷みやすくなっちゃうんだ。髪が引っ張られると頭皮も痛むし、切れ毛の原因にもなるから気をつけないとね。本当に繊細な力加減が大切だから、テンションをかけるにしても、かけないにしても、とにかく練習あるのみだよ。髪を切ったり、とかしたりする時でも、基本はノーテンションなんだ。テンションをかけちゃうと不自然な仕上がりになって、思い通りにならないことが多いからね。櫛を使う時も、まずは毛先から優しくとかすと、切れ毛や枝毛を防ぐことができるよ。自分で髪型をセットする人にも、テンションについて教えてあげると喜ばれるんじゃないかな。

ノーテンションとは

ノーテンションとは

– ノーテンションとは?ノーテンションとは、パーマやブローを施す際、髪に不要な力を加えず、ふんわりと扱う特別な技術のことです。従来の方法では、髪をしっかりと引っ張って固定したり、ブラシに巻き付けたりする工程がありましたが、ノーテンションでは、その名の通り、髪にかかるテンションを極力抑え、自然な仕上がりに導きます。例えば、パーマをかける場面を考えてみましょう。従来の方法では、髪をロッドにきつく巻き付けることで、しっかりとしたウェーブを作っていました。しかし、ノーテンションでは、髪をロッドに柔らかく巻き付けることで、まるで生まれつきのような、自然で柔らかなウェーブを作り出すことができます。ブローの際も同様です。従来のブローでは、ブラシを使って髪を強く引っ張りながら熱風を当てることで、ボリュームやストレートヘアを作っていました。しかし、ノーテンションでは、ブラシを強く当てずに、ふんわりと空気を含ませるようにブローします。そうすることで、不自然なボリュームを抑えつつ、自然な動きのある、柔らかなスタイルを作り出すことができます。ノーテンションは、髪への負担を最小限に抑えながら、自然で美しいヘアスタイルを実現するための、まさに革新的技術と言えるでしょう。

従来の方法 ノーテンション
パーマ 髪をロッドにきつく巻き付けることで、しっかりとしたウェーブを作る 髪をロッドに柔らかく巻き付けることで、まるで生まれつきのような、自然で柔らかなウェーブを作り出す
ブロー ブラシを使って髪を強く引っ張りながら熱風を当てることで、ボリュームやストレートヘアを作る ブラシを強く当てずに、ふんわりと空気を含ませるようにブローすることで、不自然なボリュームを抑えつつ、自然な動きのある、柔らかなスタイルを作り出す

ノーテンションのメリット

ノーテンションのメリット

– ノーテンションのメリット

髪に優しい施術を心がけることは、美容師として当然の責任です。その点で、近年注目されているのが「ノーテンション」というテクニックです。

従来の施術では、ブラシやコームを使って髪を強く引っ張ることが少なくありませんでした。しかし、髪を引っ張る行為は、キューティクルを傷つけ、枝毛や切れ毛の原因を作ってしまうのです。

ノーテンションとは、その名の通り、髪を引っ張らずにスタイリングを行う技術です。髪にかかる負担を最小限に抑えることで、ダメージレスな施術を実現できるという大きなメリットがあります。

また、ノーテンションで仕上げたヘアスタイルは、自然でふんわりとした印象を与えます。近年、ナチュラル志向が高まっていることもあり、柔らかな質感のヘアスタイルは、多くのお客様から支持を集めています。

髪への負担を軽減し、トレンドを押さえたスタイルを提供できるノーテンションは、まさに美容師にとって必須のスキルと言えるでしょう。

ノーテンションの難しさ

ノーテンションの難しさ

ノーテンションという言葉は、一見すると力を入れずに髪を扱う、簡単な技術のように思えるかもしれません。しかし実際には、高度な技術と経験が必要とされる、非常に繊細なテクニックなのです。

ノーテンションで重要なのは、髪を引っ張ることなく、均一にスタイリングすることです。そのためには、美容師は自身の指先の感覚を研ぎ澄まし、お客様一人ひとりの髪質や状態を見極める必要があります。

もし、力加減が強すぎると、どうなるでしょうか。髪や頭皮に負担がかかり、ダメージの原因になってしまいます。反対に、力加減が弱すぎると、スタイリング剤が髪に馴染まず、思い通りのヘアスタイルを作り出すことができません。

お客様が望むヘアスタイルを実現するために、美容師は経験と感覚を頼りに、微妙な力加減を調整しながら、丁寧に施術を行う必要があるのです。

ノーテンションの難しさ

ノーテンションの練習方法

ノーテンションの練習方法

髪に負担をかけずに、自然な仕上がりにするために欠かせない技術、ノーテンション。この技術を習得するには、繰り返し練習を重ねることが重要です。練習には、人間の髪の毛と感触の似たウィッグやモデルを利用するのが効果的です。
実際に手を動かしながら、髪を引っ張ることなく、優しく包み込むような力加減を掴んでいきましょう。

特に、パーマをかける際に使用するロッドを巻く作業は、ノーテンションの技術が問われるところです。最初は、髪を傷めないように、緩めに巻くことを意識して作業を進めましょう。そして、徐々に自分の感覚と経験を頼りに、適切な力加減を調整していくと良いでしょう。

さらに、技術向上のためには、経験豊富な先輩美容師にアドバイスを求めることも有効です。自分では気付けない点や、改善点などを客観的に見てもらえる貴重な機会となります。また、技術習得のための講習会に参加するのも良いでしょう。最新の技術や知識を学ぶことで、さらなるスキルアップに繋がります。

ノーテンションの練習方法

カットやその他の施術での応用

カットやその他の施術での応用

ノーテンションは、パーマやブローの時だけでなく、カットやその他の施術にも活用できる技法です。
例えばカットでは、髪を必要以上に引っ張らずに自然な状態でカットすることで、本来の毛流れを生かした、ふんわりとした優しい印象のヘアスタイルを作ることができます。毛先を軽くしたい、動きを出したいという要望がある場合は、ノーテンションでカットを行うことで、より自然で軽やかな仕上がりになります。
また、カラーやトリートメントの際には、髪に余計な力が加わらないようにノーテンションで施術を行うことで、薬剤が髪一本一本に行き渡りやすくなるため、色の入りが均一になり、トリートメントの効果も高まります。特に、ダメージヘアの方は、髪への負担を最小限に抑えるために、ノーテンションでの施術がおすすめです。
このようにノーテンションは、様々な施術に応用できる、可能性を秘めた技術と言えるでしょう。

施術 ノーテンションのメリット 対象者・要望
カット
  • 髪に余計な負担をかけずにカットできる
  • 自然な毛流れを生かせる
  • ふんわりとした優しい印象のヘアスタイルになる
  • 毛先を軽くしたい
  • 動きを出したい
カラー・トリートメント
  • 薬剤が髪一本一本に行き渡りやすくなる
  • 色の入りが均一になる
  • トリートメントの効果が高まる
  • 髪への負担を最小限に抑える
  • ダメージヘア

お客様へのアドバイス

お客様へのアドバイス

毎日のスタイリングをするときでも、美容院でセットしてもらったときのように、力を入れずにやさしく扱うことを意識することで、より自然で、髪に負担をかけないスタイリングができるようになります。

髪を乾かすときには、まずタオルでやさしく水気を吸い取りましょう。その後、ドライヤーを使う際は、熱風を当てすぎないように気をつけながら、髪の毛を引っ張らずに、ふんわりと乾かしてください。熱風は髪にダメージを与えやすいため、少し離れたところから風を当てるか、冷風をうまく活用すると良いでしょう。

スタイリング剤を使うときも、同じように力を入れずに、やさしくなじませるようにしてください。ワックスやムースを手のひらによく伸ばしてから、髪全体に軽くつけるようにすると、ムラなく仕上がります。毛先だけにつける場合も、ねじったり引っ張ったりせず、そっと握るようにしてなじませましょう。

毎日のスタイリングに、こうした「力を入れずにやさしく扱う」ことを心がけることで、髪への負担を減らし、健康で美しい髪を保つことができます。

場面 ポイント
タオルドライ やさしく水気を吸い取る
ドライヤー
  • 熱風を当てすぎない
  • 髪の毛を引っ張らない
  • ふんわりと乾かす
  • 少し離れたところから風を当てる
  • 冷風を活用する
スタイリング剤
  • 力を入れずに、やさしくなじませる
  • 手のひらによく伸ばしてから、髪全体に軽くつける
  • 毛先だけにつける場合も、ねじったり引っ張ったりせず、そっと握るようにしてなじませる