ヘアスタイルの土台となるシェープで理想の髪型を手に入れよう

ヘアスタイルの土台となるシェープで理想の髪型を手に入れよう

シェープとは

– 形を整えるということ
「シェープ」とは、英語の”shape”からきており、「形づくる」「形状」といった意味を持っています。美容室でよく耳にする言葉ですが、これは髪型を整えることを意味し、カットやスタイリングなど様々な場面で使われています。

例えば、美容師が髪を切りながら「シェープはこれで大丈夫ですか？」と尋ねることがあります。これは、今の髪の形でお客様が納得しているかを確認している言葉です。お客様は、鏡に映る自分の髪型を見て、最終的な仕上がりのイメージを具体的にすることができます。

シェープは、髪の長さや量を調整するだけでなく、顔の形や頭の形に合わせて微調整することで、より魅力的なスタイルを作り出すことができます。そのため、美容師とのカウンセリングで、自分の希望するヘアスタイルを伝える際に、「トップにボリュームが欲しい」「横顔はスッキリさせたい」といったように、具体的なシェープのイメージを伝えることが大切です。

美容師とイメージを共有することで、お客様が望む理想のヘアスタイルに近づけることができるでしょう。

カットにおけるシェープ

– カットにおけるシェープ

髪を切る際、ただ長さを切り揃えるだけでは、まとまりのない印象になりがちです。そこで重要になるのが「シェープ」という技術です。シェープとは、毛束の一つ一つに意図的な形を与えることで、ヘアスタイル全体のフォルムや質感を調整することです。

カットする際、美容師は毛束を指で挟んで薄い板状に抜き出します。これをパネルと呼びますが、このパネルをコームを使って整える作業を「シェープ」と呼びます。例えば、アルファベットのCのようにカーブさせながら梳いていく方法を「Cシェープ」と言います。Cシェープは、毛先に丸みと動きを与え、柔らかな印象を作ることができます。一方、地肌に対して垂直に梳いていく方法を「アップシェープ」と言います。アップシェープは、毛束に軽さを出し、ボリュームを抑えたい場合に有効です。

このように、シェープには様々な方法があり、カットの仕方によって使い分けることで、滑らかなラインを描いたり、ボリュームを調整したりすることが可能です。毛量が多い部分を減らしたり、動きを出したい部分に軽さを加えたりと、シェープはヘアスタイルの細部を調整する上で欠かせない技術と言えるでしょう。

ヘアデザインにおけるシェープ

ヘアデザインにおいて、「シェープ」は単に形という意味ではなく、髪の毛の流れや方向性を表す重要な要素です。お客様の要望を正確に理解し、イメージ通りのヘアスタイルを創り上げるために、シェープは欠かせない要素と言えるでしょう。

例えば、髪の毛を後頭部から顔に向かって梳かし、前髪から顔周りにかけて流れるようにデザインする場合、これは「フォワードシェープ」または「フロントシェープ」と呼ばれます。逆に、顔側から後頭部に向かって流れるようにデザインする場合は、「バックシェープ」と呼びます。

これらのシェープは、ヘアスタイル全体の印象を大きく左右します。フォワードシェープは、顔周りに動きが出て軽やかな印象を与え、バックシェープは、落ち着いた大人っぽい印象を与えます。

さらに、シェープは、ヘアスタイルの名称にも用いられます。「フォワードシェープグラデーションボブ」というスタイルの場合、前髪からサイドにかけて段差のないグラデーションボブスタイルで、なおかつフォワードシェープに仕上げることを意味します。このように、シェープを指定することで、より具体的で間違いのないヘアスタイルの共有が可能になります。

シェープの特徴とメリット

髪型において、形作りは重要な要素の一つです。頭の形や顔立ち、そしてなりたいイメージを踏まえ、カットやパーマで形作っていきます。この形作りは大きく分けて、頭の丸みに沿って作るバックシェープと、顔周りを形作るフロントシェープの二つに分けられます。

バックシェープは、髪の毛本来の生え方や流れに沿って作られることが多く、そのため自然な丸みや動きが出やすいのが特徴です。お手入れの面でも、ブラシや手で梳かすだけでまとまりやすいため、スタイリングが楽になるというメリットがあります。朝の忙しい時間帯でも、手軽に美しいシルエットをキープできます。

一方、フロントシェープは、顔周りの髪の毛を、あえて本来の流れに逆らわせてボリュームを出したり、動きを付けたりすることが多いです。そのため、顔の印象を大きく左右する重要な部分と言えるでしょう。顔型に合わせたカットやパーマを施すことで、小顔効果や華やかな印象を与えることができます。

このように、バックシェープとフロントシェープはそれぞれ異なる特徴を持っています。自分の髪質や骨格、そしてなりたいイメージを美容師としっかり相談しながら、自分にぴったりのシェープを見つけ出すことが、より魅力的なヘアスタイルを実現する上で大切です。

まとめ

髪型は、顔の周りの印象を大きく左右する要素の一つです。そして、なりたい髪型を手に入れるためには、美容師に自分の希望を的確に伝えることが重要になります。しかし、髪型の専門用語を知らないために、うまく伝えられないという経験をした方もいるのではないでしょうか？

そこで今回は、美容師とのコミュニケーションを円滑にし、より理想の髪型に近づくために、知っておきたい「シェープ」について解説します。

シェープとは、髪の長さや重さ、毛先の動き方など、髪型の全体的なシルエットのことを指します。例えば、同じ長さのボブスタイルでも、シェープによって丸みのある可愛らしい印象にも、シャープで大人っぽい印象にもなります。

美容院で「今日はどんな髪型にされますか？」と聞かれた時、「今日はトップにボリュームを出した、丸みのあるショートボブにしたいんです」といったように、具体的なシェープを伝えることで、美容師はあなたのイメージをより正確に理解することができます。

また、雑誌で見つけた好みの髪型を美容師に見せる際にも、「この写真のシェープと似せてほしい」と伝えることで、よりスムーズに希望を伝えることができます。

シェープは、ヘアカットからヘアアレンジまで、様々な場面で活用される、ヘアスタイルの基礎となる重要な要素です。

次の美容院では、ぜひ「シェープ」を意識して、なりたい自分を叶えてください。