乳化って？その重要性と方法をご紹介
髪について質問
先生、『乳化』って髪に使う言葉で聞くんだけど、どういう意味ですか？
髪に関する研究家
いい質問だね！カラー剤を落とす時に、お湯と混ぜるってことでしょ？
髪について質問
そうです！カラー剤とお湯を混ぜると白く濁るんですけど、あれが乳化ってことですか？
髪に関する研究家
そう！水と油みたいに、本来は混ざらないものを、白く濁るくらい細かく混ぜ合わせることを『乳化』っていうんだ。これをすると、カラー剤が落ちやすくなるんだよ。
乳化とは。
髪を染めた後、頭皮や髪についた染料を落とすために、染料をお湯と混ぜ合わせる作業を指す『乳化』という言葉について。
乳化とは
– 乳化とは？
髪を染めた後、誰もが経験するあの工程、「乳化」。一体どんな意味があるのでしょうか？
乳化とは、カラーリング剤を洗い流す前に、お湯と混ぜ合わせることで、頭皮や髪に染み込んだカラー剤を浮き上がらせる作業のことです。
カラー剤を塗布した直後は、クリーム状のカラー剤がしっかりと髪を包み込み、色素が定着しやすい状態になっています。しかし、この状態のままでは、シャワーで洗い流しても、カラー剤はなかなか落ちてくれず、頭皮や髪に残ってしまう可能性があります。
そこで活躍するのが「乳化」です。
少量のお湯を髪全体にかけ、指の腹で優しく揉み込むように馴染ませることで、カラー剤と水が混ざり合い、白っぽく濁ってきます。この白濁こそが、乳化のサインです。
乳化によって、カラー剤は水に溶けやすい状態へと変化し、頭皮や髪から浮き上がりやすくなります。
乳化を丁寧に行うことで、カラー剤の残留を防ぎ、頭皮への負担を軽減することができます。
美しい髪色を長く楽しむためにも、乳化は欠かせない工程と言えるでしょう。
乳化の重要性
ヘアカラーを塗布した後、一定時間置いたら、シャンプーの前に必ず行うのが乳化です。 なぜ、乳化がそれほど重要なのでしょうか？
乳化とは、簡単に言うと、水と油のように、本来は混ざりにくいものを、均一に混ぜ合わせることを指します。 ヘアカラー剤には、染料の他に、油分が含まれています。 乳化をせずにシャンプーをしてしまうと、頭皮や髪の毛に油分が残ってしまう可能性があります。
頭皮に油分が残ってしまうと、かゆみやかぶれの原因になることがあります。 また、髪の毛に油分が残ると、ゴワつきの原因となったり、カラー剤が均一に落とせず、色むらが発生したりする可能性もあります。
美しい髪色を保ち、頭皮と髪の健康を守るためにも、乳化は非常に重要なプロセスと言えるでしょう。
正しい乳化の方法
ヘアカラーを成功させるには、カラー剤を正しく乳化させる工程が非常に重要です。乳化が不十分だと、染むらができたり、色持ちが悪くなったりする原因になります。
まず、カラー剤を塗布した髪全体に、少量のお湯を回しかけるように加えていきます。お湯の量は、髪全体が少し湿る程度が目安です。
次に、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように、カラー剤とお湯を馴染ませていきます。この時、泡立ちが良くなり、白っぽく濁ってくるのが乳化されているサインです。顔周りや襟足など、生え際部分はカラー剤が残りやすいので、特に丁寧に乳化しましょう。
全体をしっかりと乳化し、泡がクリーミーな状態になったら、ぬるま湯で丁寧に洗い流してください。
正しい乳化方法をマスターして、美しい髪色を手に入れましょう。
乳化後のケア
ヘアカラーやパーマを施術した後は、薬剤を洗い流すために乳化という工程があります。この乳化後のケアは、美しい髪を保つためにとても大切です。
乳化を終えたら、まずはシャンプーで髪と頭皮をしっかりと洗い流します。カラーリングやパーマ剤が残っていると、髪にダメージを与えたり、頭皮トラブルの原因になる可能性があります。
しかし、カラーリング後の髪は薬剤の影響を受けやすく、とてもデリケートな状態です。洗浄力の強いシャンプーを使ってしまうと、せっかく入れたカラーの色落ちを早めてしまったり、髪を傷める原因にもなりかねません。
そのため、洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、カラーケア用のシャンプーを使用するのがおすすめです。カラーケア用のシャンプーは、髪に必要な油分は残しながら、優しく洗い上げてくれます。
シャンプーでしっかりと洗い流した後は、トリートメントで髪に潤いを与えましょう。カラーやパーマで失われがちな髪の水分や油分を補うことで、パサつきを抑え、しっとりとしたツヤのある髪へと導きます。
トリートメントをなじませたら、ドライヤーでしっかりと乾かしていきます。
この時、濡れた髪はデリケートな状態のため、ドライヤーの熱は髪への負担が大きくなってしまいます。タオルドライでしっかりと水気を取ったり、ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントを使用するのもおすすめです。洗い流さないトリートメントは、ドライヤーの熱から髪を守りながら、さらに潤いを与える効果も期待できます。
まとめ
– まとめ
美しい髪色を長く楽しむためには、毎日のヘアケアにひと手間加えることが大切です。そのひと手間というのが、今回ご紹介する「乳化」です。
乳化とは、シャンプー前に水を加えて、頭皮と髪に付着したカラー剤をしっかりと洗い流すための重要な作業です。
カラー剤を洗い流す際に、乳化をせずにゴシゴシと強くこすってしまうと、頭皮への負担が大きくなってしまうだけでなく、せっかく染めた髪の色落ちを早めてしまう可能性があります。
正しい乳化を行うことで、頭皮を優しくいたわりながら、カラー剤をきれいに洗い落とすことができます。その結果、頭皮環境が整い、健康な髪が育ちやすくなるだけでなく、色落ちを防いで美しい髪色をキープすることができます。
乳化は、いつものヘアケアに少しの手間を加えるだけで、頭皮と髪の健康、そして美しい髪色を保つための大きな一歩となります。ぜひ、毎日のヘアケアに取り入れて、その効果を実感してみてください。