カット技法

カット手法

ヘアスタイルを左右するカットライン:基礎知識とテクニック

- カットラインとは髪を切る時、ハサミを入れる角度や位置によって、様々な形の毛束が生まれます。この、毛束と毛束の境目に見える線のことをカットラインと呼びます。カットラインは、完成する髪型の印象を決める上で、とても大切な要素の一つです。例えば、ボブのように毛先の長さが揃っている髪型では、カットラインが水平で正確であればあるほど、洗練されたシャープな印象になります。逆に、カットラインがぼやけていたり、長さが不揃いだと、どこか野暮ったい印象を与えてしまいます。一方、ウルフカットのように、段差を入れて動きを出す髪型では、カットラインをわざとぼかしたり、長さを不揃いにすることで、軽やかで自然な印象を出すことができます。また、顔周りに長さを残したレイヤーカットの場合、顔まわりに沿って流れるようなカットラインを作ることで、小顔効果も期待できます。このように、カットラインは髪型によって使い分けることで、同じ長さの髪でも全く異なる印象を与えることができます。なりたいイメージに合ったカットラインを理解することが、理想の髪型に近づくための第一歩と言えるでしょう。
カット手法

スライドカットで軽やかさを手に入れよう!

- スライドカットとはスライドカットとは、その名の通りハサミをスライドさせるように動かしながら髪をカットする技法です。別名スライシングとも呼ばれ、毛量調整や質感をコントロールする際に用いられます。この技法の特徴は、髪を地面に対して垂直に持ち上げ、毛先の方向に向かってハサミを滑らせるように動かす点です。ハサミは常に動かしながら、小刻みに開閉します。この時、ハサミの刃を完全に閉じずに、毛先に向かって徐々に髪を間引くようにカットしていくことが重要です。スライドカットを行うことで、毛先に軽さや動きを出すことができます。また、毛量を減らさずにボリュームを抑えたり、逆にボリュームをアップさせたりすることも可能です。毛先に自然な流れを作り出すこともできるので、柔らかくふんわりとしたスタイルから、シャープで動きのあるスタイルまで、幅広いヘアスタイルに対応できます。ただし、スライドカットは高度な技術を要するカット技法であるため、セルフカットで行うことはおすすめできません。経験豊富な美容師に相談し、自分の髪質や理想のヘアスタイルに合ったカットをしてもらうようにしましょう。
カット手法

エレベーションカットでつくる、ふんわり自然な丸みヘア

- エレベーションカットとは?エレベーションカットは、髪の毛を根元から浮かせてカットしていく技法のことです。毛束を垂直方向に持ち上げる角度を「エレベーション」と呼び、この角度によって仕上がりの印象が大きく変わってきます。従来のカットでは、髪の毛を自然に降ろした状態でカットすることが一般的でした。一方、エレベーションカットでは、毛束を頭から特定の角度で持ち上げてカットすることで、自然な丸みや動きを表現することができます。このカット技法の最大の特徴は、毛先に軽さが出ることです。毛束を浮かせてカットすることで、毛先に向かって徐々に髪の長さが長くなるように調整されます。そのため、重くなりがちなストレートヘアや、動きが出にくい髪質でも、エアリーで軽やかな印象に仕上げることができます。また、エレベーションカットは、顔周りの毛流れや頭の丸みを調整するのにも効果的です。顔の形や頭の形に合わせたカットをすることで、小顔効果や立体感を出すことができます。
カット手法

エフェクトカットで叶える、軽やかで動きのあるヘアスタイル

- エフェクトカットとはエフェクトカットとは、髪の毛の量や質感を調整することで、ヘアスタイルに動きや軽さを出すカット技法のことです。従来のカット技法では、毛束を水平に持ち上げ、ハサミを上から下に滑らせるようにしてカットするのが一般的でした。しかし、エフェクトカットでは、毛束を垂直に持ち上げ、ハサミを下から上に向かって細かく動かしながらカットしていくという独特な方法を用います。この垂直にカットする技法によって、毛先に軽やかな動きが生まれ、髪の毛全体のボリュームを抑えつつも、ふんわりとしたエアリーな質感を実現することができます。また、毛先を軽くすることで、スタイリングもしやすくなるというメリットもあります。エフェクトカットは、特に髪の毛の量が多くて広がりやすい方や、ペタッとしてボリュームが出にくいという悩みを持つ方におすすめの技法です。また、パーマやカラーリングの効果をより一層引き立てたい場合にも効果的です。従来のカット技法とは異なるアプローチで、髪の毛本来の美しさを引き出すエフェクトカット。ぜひ一度、その効果を体感してみてはいかがでしょうか。
カット手法

美容師が教える!ウエットカットで叶える美しい髪

- ウエットカットとは?ウエットカットとは、その名の通り髪を濡らした状態で行うカット技法のことです。美容室で、スタイリストさんが霧吹きを使って髪を濡らしながらカットしている様子を見たことはありませんか?それが、ウエットカットです。シャンプー後、タオルで優しく水気を取った髪に行います。髪が濡れている状態だと、くせが出にくく、まっすぐな状態になるため、正確なカットがしやすくなります。そのため、毛量が多い方や、くせ毛の方、ショートヘアやボブなど、正確なカットが必要なスタイルを希望される方に向いています。一方、乾いた状態の髪に行うドライカットは、仕上がりのイメージを掴みながらカットを進められるというメリットがあります。どちらのカット方法にもそれぞれの良さがあり、お客様の髪質やご希望のヘアスタイルによって使い分けることで、より理想のスタイルに近づけることができるのです。
カット手法

ヘアスタイルに遊び心を!イレギュラーカットのススメ

近年、流行にとらわれない自由な表現が、服装や音楽の世界で注目されています。髪型においても、従来の型にとらわれず、個性的な魅力を引き出す「イレギュラーカット」が人気を集めています。イレギュラーカットとは、その名の通り、わざと不揃いな毛の流れや長さの違いを作り出すカット技法のことです。左右非対称にしたり、一部分だけ長さを変えたりすることで、動きが出て、ありきたりな印象を打ち破ることができます。 例えば、片側の髪を耳にかけられるくらいの長さにし、もう片方は顎下まで伸ばすことで、顔周りに動きが出て、小顔効果も期待できます。また、前髪をわざと短くカットすることで、目元が強調され、個性的で印象的な雰囲気になります。さらに、内側の髪を短く、外側の髪を長くすることで、毛先に動きが出て、スタイリングもしやすくなります。 イレギュラーカットの魅力は、自分らしさを表現できる点にあります。顔の形、髪質、普段の服装などに合わせて、カットやスタイリングを調整することで、世界に一つだけのオリジナルヘアスタイルを作ることができます。また、毛先に動きが出るので、パーマをかけなくても自然なボリューム感を出すことができます。 ただし、イレギュラーカットは、高度な技術を要するカット技法です。信頼できる美容師とじっくりと相談しながら、自分に似合うスタイルを見つけていくことが大切です。
カット手法

ドライカットで作る、あなたらしさを活かすヘアスタイル

- ドライカットとはドライカットとは、その名の通り髪が乾いた状態で行うカット技法のことです。従来のカットは髪を濡らした状態で行うのが一般的でしたが、ドライカットはシャンプー後タオルドライした状態や、場合によってはシャンプーすらせずに乾いた髪をそのままカットしていきます。髪を濡らすと、本来の長さやクセ、毛流れが見えにくくなってしまいます。そのため、従来のカットでは、乾かした後にイメージと違ったり、思わぬところにハネが出てしまったりするケースも見られました。一方、ドライカットでは髪が乾いた状態、つまり普段お客様ご自身がスタイリングする状態に近い状態でカットを進めるため、仕上がりのイメージを共有しやすく、より自然で再現性の高いヘアスタイルを実現できる点が大きなメリットとして挙げられます。また、ドライカットは鋏の入れ方一つで髪の動きやボリュームを調整することができるため、クセ毛にお悩みの方や、髪のボリュームを抑えたい、逆にボリュームアップしたいといった一人ひとりの髪質や悩みに合わせた繊細なカットが可能になります。
カット手法

素材を活かす!マテリアルカットで新しい自分

髪型を変えるというと、多くの人がまず思い浮かべるのは髪の毛の長さを変えることではないでしょうか。しかし、ヘアスタイルを変える方法は長さだけではありません。同じ長さのままでも、髪の毛の切り方次第で、全く違う雰囲気を作り出すことができます。 例えば、毛先に動きを出すことで軽やかな印象を与えたり、反対にボリュームを抑えることで落ち着いた雰囲気にしたり。軽く見せるカットや重く見せるカットなど、美容師が駆使するカット技法は実に様々です。 そんな中、近年注目を集めているカット技法のひとつに「マテリアルカット」があります。これは、髪の毛の量や質感を細かく調整することで、一人ひとりの骨格や髪質に合わせた、より自然で美しいシルエットを造り出すカット技法です。従来のカット技法に比べて、より繊細で高度な技術が求められますが、その分、仕上がりの自然さや扱いやすさに優れていることから、多くの人気を集めています。
カット手法

グラデーションカットで叶える!ふんわり優しいヘアスタイル

グラデーションカットとは、髪に段階的な長さの変化をつけることで、柔らかな段差を生み出すカット技法のことです。このテクニックの特徴は、毛先に繊細な段差が生まれる点にあります。頭頂部から毛先に向かって徐々に髪の長さが短くなるようにカットしていくことで、自然な丸みと軽やかさを演出できるのが魅力です。 グラデーションカットとよく比較されるものにレイヤーカットがありますが、両者には明確な違いがあります。レイヤーカットは、内側の髪を短く、表面の髪を長くすることで、はっきりとした段差と動きを出すスタイルです。一方、グラデーションカットは、レイヤーカットほど段差をつけずに、全体に緩やかなつながりを持たせることで、ふんわりとした優しい印象を与えます。 グラデーションカットは、ストレートヘア、巻き髪、ショートヘア、ロングヘアなど、髪質や髪の長さを問わず、幅広いスタイルに合わせることができます。さらに、顔周りの髪の長さを調整することで、小顔効果も期待できます。顔型にコンプレックスがある方でも、自分に似合うスタイルを見つけやすいというメリットもあります。
カット手法

チョップカットで叶える!軽やかで動きのある最旬ヘア

- チョップカットで軽やかさを手に入れよう!チョップカットとは、その名前の通り、まるで料理人が包丁で食材を細かく刻むように、ハサミを使って髪を小さくカットしていく技法です。 このカット方法によって、毛先に不揃いな動きが生まれ、軽やかでエアリーな印象のヘアスタイルを作ることができます。従来のカットでは、梳きバサミなどを使って毛量を調整することが一般的でした。一方、チョップカットは、毛量を減らすことよりも、毛先に動きと軽さを出すことに重点を置いているのが大きな特徴です。そのため、重たく見えがちなボブやロングヘアも、チョップカットを施すことで、軽やかで抜け感のあるスタイルに生まれ変わります。また、髪質が硬い、髪の量が多いといった悩みを持つ方にもおすすめのカットです。チョップカットによって、ふんわりとした柔らかなシルエットを実現できます。さらに、チョップカットは、パーマやカラーリングとの相性も抜群です。動きのあるカットラインが、パーマのカールをより一層引き立て、カラーリングの色味をより美しく見せてくれます。
カット手法

髪質改善!話題の「3Dカット」で理想のスタイルへ

髪型に新しい風を吹き込む、と話題の「3Dカット」。一体どんなカット技法なのでしょうか? 3Dカットとは、その名の通り、髪の毛を三次元的に捉え、計算し尽くされたカットを施す技法のことです。従来のカット技法では、平面的なデザインになりがちでしたが、3Dカットでは、毛束の一つ一つに動きと立体感を与えることで、今までにない、ふんわりと柔らかなシルエットを実現できると人気を集めています。この革新的なカット技法は、実は日本生まれ。日本人の髪質や骨格を研究し尽くした上で開発された、世界初の特許取得済み技術なのです。「キュビズムカット」や「3D立体カット」と呼ばれることもあり、現在では、世界5カ国で特許を取得するまでに至りました。ただし、誰でも施術できるわけではありません。厳しい審査を通過し、認定を受けたスタイリストのみが提供できる特別な技術となっています。