カット用語

カット手法

ヘアカットの基礎知識!スライス線とは?

髪を切る際、私たちは櫛を使って、まるで薄い紙切れのように髪を少量ずつ取り上げていきます。この作業を「スライス」と呼び、スライスによってできた髪の分け目を「スライス線」と呼びます。薄い紙切れのように髪を取り上げることで、毛量を調整したり、微妙な段差を作ったりすることができるのです。このスライス線こそが、ヘアカットにおいて、仕上がりの形や質感を左右する重要な要素の一つと言えるでしょう。 例えば、スライス線を水平に取ると、重めのボブスタイルや、毛先に厚みのあるスタイルを作る際に適しています。一方、スライス線を垂直に取ると、軽やかなレイヤーカットや、動きのあるスタイルに仕上がります。また、スライス線の角度を斜めにしたり、曲線にしたりすることで、より複雑なデザインを施すことも可能です。 熟練したヘアデザイナーは、お客様の髪質や骨格、そしてなりたいイメージに合わせて、スライス線の角度や位置を細かく調整しながら、理想のヘアスタイルを創り上げていきます。そのため、私たちにとってスライス線は、単なる髪の分け目ではなく、デザインを描くための重要な線と言えるのです。
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ヘアスタイルの可能性を広げる!ツーセクションカットのススメ

ツーセクションカットとは?ツーセクションカットとは、その名の通り髪を上下二つに分けてカットする技術です。上の部分をオーバーセクション、下の部分をアンダーセクションと呼び、それぞれ独立して長さや形を調整していきます。従来のカットのように全体の長さを均一にするのではなく、上下で異なる長さにしたり、毛量を調整したりすることで、平面的な仕上がりになりがちな髪に立体感と動きを出すことができます。また、顔周りに動きを出すことで小顔効果も期待できます。さらに、毛量が多い場合はアンダーセクションを短くすることで軽やかさを出し、逆に毛量が少ない場合はオーバーセクションを長めに残すことでボリューム感を出すなど、髪質や悩みに合わせて調整できるのも魅力です。 ツーセクションカットは、ショートヘアからロングヘアまで、様々な髪の長さに対応できるヘアカット技術です。顔型や髪質、そしてなりたいイメージに合わせて、ヘアデザイナーとじっくり相談しながら、自分にぴったりのスタイルを見つけてみて下さい。