
美容師が解説!知っておきたい「ケミカル」の基礎知識
美容室に行くと「ケミカル」という言葉を耳にすることがありますよね。なんとなく、薬剤や化学物質が使われているようなイメージを持つかもしれませんが、実際にはどのようなものを指すのでしょうか?今回は、美容師の立場から、この「ケミカル」について、分かりやすく説明していきます。
美容室で「ケミカル」と表現する場合は、一般的に、パーマ剤やカラー剤、縮毛矯正剤など、髪に化学的な変化を与える薬剤のことを指します。これらの薬剤には、髪の内部の構造を変化させて、ウェーブを出したり、色を変えたり、まっすぐにしたりする効果があります。
例えば、パーマ剤には、髪のタンパク質の結合を切断して、ロッドで巻いた形に再結合させることで、ウェーブを作る効果があります。カラー剤は、髪のメラニン色素を分解したり、新たな色素を髪の内部に定着させることで、髪を染める効果があります。縮毛矯正剤は、髪の内部の結合を切断し、アイロンの熱を加えながら再結合させることで、くせ毛をまっすぐに伸ばす効果があります。
これらのケミカルは、正しく使用すれば、私たちのなりたい髪型を実現するための、とても便利なものです。しかし、その一方で、使い方を誤ると、髪や頭皮にダメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。美容師は、お客様の髪質や頭皮の状態、そしてなりたいイメージに合わせて、薬剤の種類や濃度、施術方法を調整しています。
安心してお任せいただけるよう、お客様にはどのような薬剤を使用するのか、なぜその薬剤を選んだのかを丁寧に説明するように心がけています。疑問があれば、遠慮なく質問してくださいね。