ケラチン

髪質

髪の強度と潤いを保つ間充物質

私たちの髪は、ケラチンと呼ばれるタンパク質を主な成分としています。このケラチンは繊維のように細長く連なり、網目状に束ねられることで、1本1本の髪の毛を形成しています。 しかし、丈夫でしなやかな髪を保つためにはケラチンだけでは不十分です。そこで重要な役割を担うのが、間充物質と呼ばれる成分です。 間充物質は、例えるなら、コンクリートの骨組みの間を埋めるセメントのようなものです。ケラチンが骨組みだとすると、間充物質はそれをしっかりとつなぎとめる役割を果たします。 この間充物質は、さらに水分、脂質、メラニンなどの成分で構成されています。水分は髪の柔軟性や弾力を保ち、脂質は髪の表面をコーティングして外部からの刺激から守ります。メラニンは髪の色素であり、黒髪や金髪など、髪の色を決定づける役割を担います。 これらの成分がバランスよく保たれることで、健康で美しい髪が維持されるのです。
ヘアエクステンション

超音波エクステで自然な仕上がりに

- 超音波エクステとは近年、新しいエクステ技術として注目を集めているのが「超音波エクステ」です。従来のエクステとは異なり、熱を使わずに毛髪を接着するのが最大の特徴です。超音波エクステでは、特殊な機械から発生する超音波の振動を利用して、地毛に人工毛髪をしっかりと結合させます。 熱ではなく、目には見えない音の振動エネルギーが毛髪内部の分子に作用し、結びつけることで、髪への負担を最小限に抑えられます。従来の熱で溶かすタイプのエクステは、施術時の熱や接着剤の影響で髪が傷んでしまうことも少なくありませんでした。しかし、超音波エクステなら、熱によるダメージを心配する必要がありません。髪が細い方やダメージが気になる方でも、安心して施術を受けられます。さらに、超音波エクステは施術時間も短縮できるというメリットもあります。 熱を使うエクステに比べて、スピーディーに装着できるため、忙しい方にもおすすめです。そして、仕上がりも従来のエクステより自然で、まるで地毛のような感覚を得られます。人工毛髪と地毛の境目が目立ちにくく、違和感のないスタイルを楽しむことができます。髪に優しく、自然な仕上がりを実現する超音波エクステは、今後のエクステの主流になっていく可能性を秘めています。
髪質

髪の未来を変える?アミノ酸の力とは

私たちの体にとって欠かせない栄養素であるアミノ酸。実は、髪にとっても重要な役割を担っていることをご存知でしょうか? 髪の大部分を構成しているのは「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質です。このケラチンを形成するために必要不可欠なのが、アミノ酸なのです。 アミノ酸を簡単に説明すると、例えるならレゴブロックのようなものです。約20種類のアミノ酸が様々な組み合わせで結合することで、ケラチンという複雑な構造を持ったたんぱく質が作られます。 つまり、アミノ酸が不足すると、健康な髪を育むことが難しくなってしまうのです。アミノ酸は、健康な髪を維持するために欠かせない、まさに髪の栄養源と言えるでしょう。
髪質

髪の美しさの鍵!コルテックスの秘密

毎日のように目にする私たちの髪ですが、実は複雑で精巧な構造をしています。髪の毛は、大きく分けて三層構造になっており、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラと呼ばれています。その中でも、髪の美しさを左右する重要な役割を担っているのがコルテックスです。 コルテックスは、髪の毛のおよそ85%から90%を占める層で、例えるなら木の幹のような存在です。キューティクルという薄い外側の層に包まれ、中心部にはメデュラと呼ばれる空洞があります。コルテックスは、このキューティクルとメデュラの間に位置し、髪の強度や弾力性を保つ役割を担っています。 さらに、コルテックスには、メラニン色素が含まれており、このメラニン色素の量や種類によって、黒髪や金髪など、髪の色が決まります。また、パーマやカラーリングなどの薬剤の影響を大きく受けるのも、このコルテックスです。 このように、コルテックスは、髪の美しさや健康状態を保つ上で、非常に重要な役割を担っています。髪の毛の構造を理解し、コルテックスを意識したヘアケアを行うことが、美しい髪を育む第一歩と言えるでしょう。
パーマ

ダメージヘアでも安心?ケラチンパーマで美髪を手に入れよう!

近年、美容業界で注目を集めている施術にケラチンパーマがあります。従来のパーマとはどのような違いがあるのか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ケラチンパーマとは、パーマ液によって失われがちな髪の主成分であるケラチンを補給しながらパーマをかける施術のことです。 髪の毛の約8割はケラチンというタンパク質でできています。しかし、パーマやカラーリング、日々のヘアセットなどでダメージを受けると、このケラチンが失われてしまいます。その結果、髪のパサつきや切れ毛、枝毛などの原因になります。 ケラチンパーマでは、パーマをかける際にケラチンを補給することで、ダメージを最小限に抑えながら施術を行うことができます。 髪の内側から補修することで、弾力のある柔らかなカールを実現できることが、従来のパーマとは大きく異なる点です。また、ケラチンには保湿効果もあるため、施術後は髪の毛に潤いを与え、ツヤツヤとした質感に仕上がります。 今までパーマによるダメージが気になっていた方や、自然で柔らかいカールに憧れている方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
髪質

髪の毛の秘密兵器!ケラチン完全解説

毎日のスタイリングやお手入れが欠かせない髪、そして、物を掴んだり、細かい作業を助けてくれる爪。実はこの二つ、全く異なるように見えて、主成分は同じものでできているのです。その正体は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質の一種です。 ケラチンは、私たちの体の中で作られるたんぱく質の中でも特に多く、肌や毛髪、爪などを構成する重要な成分です。 では、ケラチンは一体どのようにして、髪や爪を形成するのでしょうか? ケラチンは、10種類以上のアミノ酸が鎖のように長くつながり、複雑に絡み合った構造をしています。このアミノ酸の鎖が、まるで糸のように複雑に絡み合い、繊維状の構造を作っています。 この繊維状の構造こそが、髪に強度と弾力を与え、爪を硬く保つ秘訣です。髪の毛一本一本が、このケラチン繊維の束でできていると考えれば、その強靭さも頷けますね。 髪や爪の状態は、体内のケラチンの量や質に大きく影響されます。健康的な食生活を心掛けることで、体内のケラチン生成を促し、強く美しい髪や爪を育むことができるのです。
髪質

髪の強度を保つ間充物質の役割

私たちの髪の毛は、一本一本が精巧な構造を持っています。まるで木の幹のように、中心部から外側に向かって層が重なり合うことで、あの独特の強靭さとしなやかさを生み出しているのです。 まず、髪の毛の一番中心にあるのが「毛髄質」と呼ばれる部分です。ここは、髪の毛の芯となる部分で、空洞になっていたり、スポンジのように細かい細胞が集まってできています。毛髄質には、メラニン色素を含む顆粒が存在し、髪の毛の色に影響を与えています。ただし、毛髄質は髪の毛の太さによって存在しない場合もあり、特に細い髪の毛には見られないことが多いです。 毛髄質を包み込むように存在するのが「毛皮質」です。ここは、髪の毛の大部分を占める層であり、繊維状のタンパク質が束になって構成されています。このタンパク質の結合の仕方が、髪の毛の強度や弾力性を左右します。また、毛皮質にはメラニン色素も含まれており、毛髄質と同様に髪の毛の色に影響を与えています。パーマやヘアカラーはこの毛皮質に作用することで、髪の毛の形や色を変化させています。 そして、髪の毛の最外層を覆っているのが「毛小鱗片」と呼ばれる部分です。ここは、硬くて透明な薄い細胞が、魚の鱗のように重なり合ってできています。毛小鱗片は、外部からの刺激から髪の毛内部を守る役割を担うとともに、髪の毛のツヤや滑らかさを決める重要な部分です。毛小鱗片が整っていると、光が綺麗に反射してツヤのある髪の毛に見えますが、傷んで剥がれてしまうと、髪の毛の表面がざらついてパサついた印象になってしまいます。