サイトカイン

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髪にも細胞間情報伝達物質?!サイトカインの役割とは

私たちの体の中では、常に細胞同士がコミュニケーションを取り合っています。このコミュニケーションを支えている物質の一つに「サイトカイン」と呼ばれるものがあります。サイトカインは、細胞から分泌されるタンパク質の一種で、いわば細胞からのメッセージを伝える役割を担っています。 サイトカインは、体の中の様々な種類の細胞から分泌されます。免疫細胞、神経細胞、皮膚細胞など、実に多くの細胞がサイトカインを使って互いに情報をやり取りしています。分泌されたサイトカインは、血液や体液に乗って広がり、特定の細胞に届きます。 細胞の表面には、特定の形をした「受容体」と呼ばれるタンパク質が存在します。サイトカインは、鍵と鍵穴の関係のように、この受容体にぴったりと結合することで、細胞にメッセージを伝えます。メッセージを受け取った細胞は、その情報に基づいて、活性化したり、抑制されたり、あるいは増殖したりと、様々な反応を示します。 このように、サイトカインは、免疫、炎症、細胞の成長や分化など、体内の様々な機能の調節に深く関わっています。例えば、風邪をひいた時に発熱したり、傷口が赤く腫れたりするのも、サイトカインの働きによるものです。また、近年では、がんやアレルギーなどの病気にも、サイトカインが深く関わっていることが明らかになってきています。