
ヘアデザインの要!チップを使いこなそう
- チップとは?
美容室で「チップ」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? 実は、チップという言葉は、ヘアデザインの世界では大きく分けて二つの意味で使われています。
一つ目は、繊細なカラーリングを実現する技術に関連しています。例えば、ハイライトやローライトといった、髪の毛に陰影をつけるデザインをする際に用いられる「ウィービング」という技術があります。このウィービングを行う際に、染めたい髪の毛を、アルミホイルを使って極細の毛束に分けていきます。この、ミリ単位で細かく引き出された毛束のことを「チップ」と呼ぶのです。
二つ目は、髪の毛を長く見せる「エクステ」に使う道具です。エクステには、自毛に人工毛束を結びつける方法など様々な種類がありますが、その中でも「チップエクステ」と呼ばれる方法があります。チップエクステでは、あらかじめ自毛と同じくらいの量の毛束が、小さな金属製のリング状の留め具にまとめられています。この留め具に自毛を通し、専用の器具を使って平たく潰すことで、自毛に人工毛束を固定していきます。この、エクステを装着する際に使用するリング状の道具のことを「チップ」と呼ぶのです。
このように、「チップ」という言葉は、文脈によって異なる意味で使われています。美容室で施術を受ける際には、どの「チップ」について話しているのか、しっかりと確認することが大切です。