ブロッキング

カット手法

ヘアデザインの基礎!セクションを理解しよう

皆さんは「セクション」という言葉を聞いたことがありますか? 美容室で私たちはよくこの言葉を使いますが、お客様にとってはあまり馴染みがないかもしれませんね。 セクションとは、髪を施術する際に頭部を分割する範囲のことを指します。 例えば、建物を建てる際に、設計図に基づいて土台や柱、壁などのパーツに分けて作業を進めていくように、私たち美容師は、頭部をいくつかのセクションに分割し、それぞれの毛束を丁寧に施術していきます。 では、なぜセクション分けが重要なのでしょうか?それは、セクションがヘアスタイルの設計図となるからです。 セクションを適切に分けることで、カットやカラー、パーマなどの施術を正確に行い、お客様一人ひとりの骨格や髪質に合わせた、より美しく、再現性の高いヘアスタイルを創り出すことができるのです。 例えば、ショートヘアに丸みを出したい場合は、後頭部のセクションを小さく細かくすることで、ふんわりとしたボリュームを出しやすくします。逆に、トップにボリュームを出したくない場合は、その部分を大きめにセクションを取って、ペタッとしすぎないように調整します。このように、セクションの取り方一つで、仕上がりのイメージは大きく変わってくるのです。 私たち美容師は、お客様の髪質や骨格、そしてご希望のヘアスタイルを考慮しながら、最適なセクションを設定し、施術を行っています。
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ヘアスタイルの基本! セイムレイヤーで作る美しいシルエット

- セイムレイヤーで作る、ナチュラルで優しい印象のヘアスタイル セイムレイヤーとは、髪の毛を全て同じ長さに切り揃えるカット技法のことです。美容師の卵たちが最初に学ぶ、基礎中の基礎と言えるでしょう。毛先の長さを均一にすることで、すっきりとしたまとまりのあるヘアスタイルを作ることができます。 セイムレイヤーのカットは、髪の毛を根元から90度に引き出してカットしていくのが特徴です。この角度を均一に保つことで、頭の丸みに沿った、自然で立体感のあるシルエットが生まれます。顔まわりに段差や変化がないため、柔らかく優しい印象を与え、誰にでも似合いやすいスタイルと言えるでしょう。 また、セイムレイヤーは、カット後のスタイリングがしやすいというメリットもあります。髪の長さが均一なので、ブラシの通りが良く、簡単にまとまります。ストレートヘアはもちろん、パーマヘアにもおすすめです。 ただし、顔の形によっては、丸みを強調しすぎてしまう場合もあるので注意が必要です。丸顔の方は、トップに少しレイヤーを入れてもらうなど、美容師さんと相談しながらカットしてもらうと良いでしょう。
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ヘアスタイルの鍵!正中線を理解して理想の髪型へ

- 正中線とは? 顔の中心から後頭部にかけて、頭部を縦にまっすぐ分ける線のことを「正中線」といいます。 別名「モヒカンライン」とも呼ばれ、その名の通り、モヒカンヘアを作る際に髪を残す中心部分のことです。 -# なぜ重要なの? 正中線は、ヘアスタイル全体のバランスを決める上で非常に重要な役割を担っています。 左右対称に作るスタイルはもちろん、あえて非対称にする場合でも、この正中線を基準に髪の毛の長さや量を調整することで、美しいシルエットをデザインすることができます。 例えば、前髪の分け目を決めたり、トップにボリュームを出したい位置を決めたりする際にも、正中線を意識することで、顔の形に合ったバランスの取れたヘアスタイルを作ることができます。 -# 美容師とのカウンセリングで 美容師は、お客様の骨格や髪質を見極め、正中線を基準にヘアスタイルを提案します。 そのため、美容師とのカウンセリングでは「トップにボリュームが欲しい」「左右で長さを変えたい」といった要望を伝えるだけでなく、「正中線を基準に、どの部分をどのように調整してほしいか」を具体的に伝えることで、より理想のイメージに近づけることができます。
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ヘアスタイルの基礎知識!トップの重要性

人の髪型を見た時、まず目に入るのは全体のシルエットです。そして、そのシルエットを大きく左右するのが、頭の最も高い部分である「トップ」です。トップの髪の毛の長さやボリューム、動き方を変えるだけで、ヘアスタイル全体の印象は大きく変わります。 例えば、トップにボリュームを出すと、重心が上がり、顔周りが明るく見えます。すると、若々しく活発な印象を与えられます。逆に、トップのボリュームを抑えると、落ち着いた大人っぽい印象になります。 トップの髪を短くカットすると、顔全体がスッキリと見えます。また、トップの髪を長く残すと、エレガントで女性らしい印象になります。 このように、トップの部分は、ヘアスタイル全体の印象を大きく左右する重要な部分です。なりたいイメージに合わせて、トップのスタイリングを工夫してみましょう。
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ヘアスタイルに動きを!横スライスの基礎知識

- 横スライスで軽やかヘアを実現! 横スライスとは、その名の通り髪の毛を水平にスライスしてカットするテクニックです。私たちが普段ハサミを入れる時、髪を上から下に持ち上げてカットすることが多いですよね。これが縦スライスです。 横スライスは、この逆で、髪を水平に持ち上げてカットしていく方法です。縦に切るよりも、毛先に軽さや動きを出しやすいのが特徴です。 レイヤーカットやシャギーカットなど、空気感や動きを出したいヘアスタイルに欠かせないテクニックとなっています。髪の毛の量を減らさずに、毛先に動きを出すことができるので、髪の毛がペタッとなりやすい方や、ボリュームが欲しい部分に動きを出したい方にもおすすめです。
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カットの基礎を学ぼう!ガイドの重要性

髪を切る際、仕上がりの長さを決める上で非常に大切な要素となるのが「ガイド」です。ガイドとは、最初に切る部分の長さを基準として、残りの髪の毛の長さを揃えていくための目安となる部分です。例えば、前髪を切り揃える場面を想像してみてください。最初に、前髪の一部を好みの長さにカットします。この、最初にカットされた部分が「ガイド」となり、残りの前髪の毛流れはこのガイドの長さに合わせて切られていくのです。 ガイドは、単に長さを揃えるためだけでなく、仕上がりのイメージを左右する重要な役割も担っています。そのため、お客様の髪質や頭の形、そしてどのような髪型を希望されているのかなどを考慮し、最適なガイドを設定する必要があります。くせ毛の方や髪の量が多い方は、仕上がりの長さを見誤らないように、少し長めにガイドを設定するなどの工夫も大切です。 このように、ガイドは美容師にとって、お客様の理想の髪型を実現するための重要な要素の一つと言えるでしょう。
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ブロッキングで変わる!サロン仕上がりの秘訣

- ブロッキングとは?美容室で、美容師さんがカットやカラーの前に髪をいくつかの束に分けているのを見たことはありませんか? あの作業こそが「ブロッキング」です。 髪を留めるためにヘアクリップやヘアゴムを使い、髪をいくつかの束に分けていきます。分けられた髪の束は「ブロック」と呼ばれ、このブロックを作る作業をブロッキングと呼びます。一見、単純作業のように思えるかもしれませんが、ブロッキングはカットやカラー、パーマなど、美容室での施術において非常に重要な役割を担っています。ブロッキングを丁寧に行うことで、施術の仕上がりに大きな差が生まれます。 例えば、カットの場合、ブロッキングによって毛流れや毛量を正確に把握することができます。そのため、仕上がりのイメージを共有しやすくなるだけでなく、左右のバランスが崩れたり、切りすぎたりする失敗を防ぐことができます。また、カラーの場合も、ブロッキングによって染めムラを防ぎ、均一で美しい発色を実現することができます。ブロッキングは、カットやカラー、パーマなど、あらゆる施術の土台と言えるでしょう。美容師は、お客様一人ひとりの骨格や髪質、なりたいイメージに合わせて、適切なブロッキングを行っています。