ヘアデザイン

ヘアスタイル

髪型の印象を決める「フォルム」の重要性

「フォルム」は、フランス語で「形」を意味する言葉です。美容業界では、髪型の形、つまり輪郭やシルエットといった全体的な印象を表す際に使われます。 例えば、ショートヘアやロングヘアといった髪の長さや、パーマやストレートといった髪質でさえも、フォルムという概念で捉え直すことができます。 フォルムは、髪型の印象を大きく左右する重要な要素です。丸みを帯びたフォルムは、柔らかく可愛らしい印象を与えます。反対に、直線的なフォルムは、スタイリッシュでクールな印象を与えます。このように、フォルムの違いによって、全く異なる印象を作り出すことができるのです。 さらに、顔の形に合わせたフォルムを選ぶことで、より一層魅力を引き出すことも可能です。丸顔の人であれば、縦長のフォルムにすることで顔の長さを強調し、バランスの取れた印象にすることができます。面長の人は、横幅を出すフォルムにすることで、顔の縦の長さを緩和し、優しい印象を与えることができます。 このように、フォルムは髪型において非常に重要な要素と言えるでしょう。
カット手法

ヘアスタイルに遊び心を!イレギュラーカットのススメ

近年、流行にとらわれない自由な表現が、服装や音楽の世界で注目されています。髪型においても、従来の型にとらわれず、個性的な魅力を引き出す「イレギュラーカット」が人気を集めています。イレギュラーカットとは、その名の通り、わざと不揃いな毛の流れや長さの違いを作り出すカット技法のことです。左右非対称にしたり、一部分だけ長さを変えたりすることで、動きが出て、ありきたりな印象を打ち破ることができます。 例えば、片側の髪を耳にかけられるくらいの長さにし、もう片方は顎下まで伸ばすことで、顔周りに動きが出て、小顔効果も期待できます。また、前髪をわざと短くカットすることで、目元が強調され、個性的で印象的な雰囲気になります。さらに、内側の髪を短く、外側の髪を長くすることで、毛先に動きが出て、スタイリングもしやすくなります。 イレギュラーカットの魅力は、自分らしさを表現できる点にあります。顔の形、髪質、普段の服装などに合わせて、カットやスタイリングを調整することで、世界に一つだけのオリジナルヘアスタイルを作ることができます。また、毛先に動きが出るので、パーマをかけなくても自然なボリューム感を出すことができます。 ただし、イレギュラーカットは、高度な技術を要するカット技法です。信頼できる美容師とじっくりと相談しながら、自分に似合うスタイルを見つけていくことが大切です。
カット手法

ヘアスタイルの土台となるシェープで理想の髪型を手に入れよう

- 形を整えるということ 「シェープ」とは、英語の"shape"からきており、「形づくる」「形状」といった意味を持っています。美容室でよく耳にする言葉ですが、これは髪型を整えることを意味し、カットやスタイリングなど様々な場面で使われています。 例えば、美容師が髪を切りながら「シェープはこれで大丈夫ですか?」と尋ねることがあります。これは、今の髪の形でお客様が納得しているかを確認している言葉です。お客様は、鏡に映る自分の髪型を見て、最終的な仕上がりのイメージを具体的にすることができます。 シェープは、髪の長さや量を調整するだけでなく、顔の形や頭の形に合わせて微調整することで、より魅力的なスタイルを作り出すことができます。そのため、美容師とのカウンセリングで、自分の希望するヘアスタイルを伝える際に、「トップにボリュームが欲しい」「横顔はスッキリさせたい」といったように、具体的なシェープのイメージを伝えることが大切です。 美容師とイメージを共有することで、お客様が望む理想のヘアスタイルに近づけることができるでしょう。
ヘアスタイル

個性を生み出すアシンメトリーヘア

左右対称であることが美しいとされてきた概念を覆し、近年注目を集めているのがアシンメトリーというスタイルです。これは、ヘアスタイルにおいても例外ではありません。あえて左右のバランスを崩すことで、今までにない個性的で魅力的なヘアスタイルを手に入れることができます。 例えば、右側は耳元でカットしたボブスタイルなのに、左側は肩につくくらいの長さにしたり、前髪を左右で長さを変えたりと、その組み合わせは無限大です。また、カラーリングで変化を加えることも可能です。右側は温かみのあるブラウン系の色味でまとめながら、左側はクールな印象のグレー系の色味を取り入れるなど、大胆な変化を楽しむこともできます。 アシンメトリーの魅力は、なんといってもその斬新さと動きにあります。左右対称のスタイルと比べて、視線が動きやすくなるため、単調な印象になりにくく、スタイリング次第で様々な表情を見せてくれます。また、顔のパーツのバランスが気になる方にもおすすめです。片側を長くすることで顔を隠すように見せたり、反対に短くすることで顔周りを明るく見せるなど、顔の印象を調整する効果も期待できます。
名称

ヘアスタイルの「ディティール」で差をつける!

「ディティール」という言葉、よく耳にしませんか? なんとなくお洒落なイメージはあっても、ヘアスタイルにおいて具体的に何を指すのか、いまいちピンとこない方もいるかもしれません。 例えば、素敵な洋服を見て「細部までこだわってるなぁ」と感じることはありませんか? ヘアスタイルでいう「ディティール」も、まさにそのような、全体の印象を左右するような細かな部分のことを指します。 洋服で例えるなら、ボタンや刺繍、ステッチなどの部分ですね。 ヘアスタイルでいう「ディティール」とは、具体的には、毛先の動きや束感、前髪の分け目、顔周りの髪の毛の流れ方などです。 これらの要素を少し変えるだけでも、ヘアスタイル全体の雰囲気は大きく変わります。 例えば、毛先に軽く動きを出すだけで、軽やかで華やかな印象になったり、前髪の分け目を変えるだけで、顔の印象をガラリと変えられます。 「なんとなくヘアスタイルが決まらない…」 「いつもと同じヘアスタイルなのに、何か違う…」 そんな時は、もしかしたら「ディティール」が足りていないのかもしれません。 美容師さんにヘアスタイルをオーダーする際に、「ディティール」を意識して伝えることで、より理想のイメージに近づけるはずです。