メラニン色素

髪質

十人十色の髪の色

私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、肌の色と同様に、メラニン色素という物質が関係しています。このメラニン色素は、髪を作る細胞で作られ、その量や種類によって、黒や金色、赤色など、実に様々な髪の色を生み出します。 メラニン色素には、ユーメラニンとフェオメラニンの二種類があります。ユーメラニンが多いと髪は黒くなり、反対にフェオメラニンが多いと明るい色になる傾向があります。例えば、日本人に多い黒髪は、ユーメラニンが豊富に含まれているためです。 さらに、メラニン色素の量は年齢と共に減少していきます。そのため、年を重ねると髪の色が薄くなり、白髪が増えていくのです。 このように、メラニン色素の量や種類、そして年齢による変化が複雑に関係し合って、私たちは個性的な髪の色を持つことができるのです。
ヘアカラーの技法

ブリーチ後のヘアカラーの救世主!ピグメンテーションとは?

明るい髪色に憧れてブリーチを繰り返したものの、髪が傷んでしまったり、すぐに色が抜けてしまったりと、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな悩みを解決するのが「ピグメンテーション」という新しい技術です。ピグメンテーションとは、いわばヘアカラーの色補正を行う技術のこと。ブリーチによって明るくなりすぎた髪に、人工的にメラニン色素を補給することで、なりたい髪色を実現したり、色持ちを良くしたりすることが期待できます。 私たちの髪の色は、メラニン色素の量によって決まります。日本人の髪は一般的にメラニン色素が多い黒髪のため、明るい髪色にしようとするとブリーチでメラニン色素を抜く必要があります。しかし、ブリーチを繰り返すと髪がパサパサしたり、切れ毛が増えたりと、ダメージが大きくなってしまいます。また、せっかく染めた髪色もすぐに褪色してしまいやすいというデメリットも。 ピグメンテーションでは、ブリーチで失われたメラニン色素を補給することで、これらの問題を解決します。人工的にメラニン色素を補給することで、ダメージを抑えながら、より自然で深みのある髪色を実現できる点が大きなメリットです。また、色落ちの原因となる髪の空洞部分を埋める効果もあるため、色持ちがよくなるという利点もあります。理想の髪色を長く楽しみたい方、ブリーチによるダメージが気になる方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
ヘアカラーの色

髪色の明るさの基準、レベルって?

- レベルって何だろう? 美容院で髪の色を変える時、「レベルはどれくらいにしますか?」と聞かれて、戸惑った経験はありませんか? 初めて聞く言葉だと、どう答えたらいいのか迷ってしまいますよね。 レベルとは、髪色の明るさを表す単位のことです。 私たちの髪の色は、メラニン色素の量で決まります。 このメラニン色素がカラーリング剤によって分解されることで、髪色は明るくなっていくのです。 そして、髪がどれだけ明るくなったかを数値で表したものがレベルです。 レベルは数字が大きくなるほど、髪色は明るくなります。 例えば、日本人の平均的な髪色のレベルは5〜7と言われています。 レベル3は黒髪、レベル15以上になると、ほとんど色素を感じないプラチナのようなブロンドヘアになります。 レベルは、トーンと呼ばれることもあります。 美容師さんに伝える際には、どちらの言葉を使っても大丈夫です。 しかし、美容院によって使われている薬剤や、色の表現方法が異なる場合があります。 そのため、なりたい髪色のイメージを具体的に伝えることが大切です。 写真やヘアカタログなどを用意しておくと、より正確にイメージを共有できますね。
髪質

髪の芯になる話 メデュラを知ろう!

毎日鏡で見ている自分の髪ですが、実は3つの層でできていることをご存知ですか?一番外側にあるのがキューティクル、その内側にあるのがコルテックス、そして中心にあるのがメデュラと呼ばれる部分です。キューティクルは髪の表面を覆う、まるで鎧のような存在です。私達の髪を紫外線などの外的刺激から守ったり、ツヤを保ったりする役割を担っています。キューティクルが傷つくと、髪のパサつきや枝毛の原因になってしまうこともあります。コルテックスは髪の毛の大部分を占める、例えるなら家の柱のような存在です。髪の毛の強度や弾力を左右する重要な役割を担っています。この部分がダメージを受けると、切れ毛や枝毛が増えたり、髪のハリやコシが失われてしまう原因になります。そして、今回注目したいのがメデュラです。メデュラは髪の毛の中心に位置する、例えるなら家の大黒柱のような存在です。まだその役割は解明されていない部分も多いのですが、髪の毛の太さや硬さに関係していると言われています。 このように、髪の毛は3つの層から成り立っており、それぞれの層が重要な役割を担っています。それぞれの役割を知ることで、より効果的なヘアケア方法を見つけることができるはずです。
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髪の美しさの鍵!コルテックスの秘密

毎日のように目にする私たちの髪ですが、実は複雑で精巧な構造をしています。髪の毛は、大きく分けて三層構造になっており、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラと呼ばれています。その中でも、髪の美しさを左右する重要な役割を担っているのがコルテックスです。 コルテックスは、髪の毛のおよそ85%から90%を占める層で、例えるなら木の幹のような存在です。キューティクルという薄い外側の層に包まれ、中心部にはメデュラと呼ばれる空洞があります。コルテックスは、このキューティクルとメデュラの間に位置し、髪の強度や弾力性を保つ役割を担っています。 さらに、コルテックスには、メラニン色素が含まれており、このメラニン色素の量や種類によって、黒髪や金髪など、髪の色が決まります。また、パーマやカラーリングなどの薬剤の影響を大きく受けるのも、このコルテックスです。 このように、コルテックスは、髪の美しさや健康状態を保つ上で、非常に重要な役割を担っています。髪の毛の構造を理解し、コルテックスを意識したヘアケアを行うことが、美しい髪を育む第一歩と言えるでしょう。
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髪色の秘密を探る:色素細胞の役割とは?

私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、色素細胞の働きによります。色素細胞は、その名の通り色素を生み出す細胞で、正式には色素形成細胞と呼ばれます。動物や植物など、生物が持つ様々な色を形作っているのは、この色素細胞の働きによるものです。私たち人間の場合、肌や髪、瞳の色は、この色素細胞によって作られる色素によって決まります。 髪の色を決定する色素細胞は、毛母細胞と呼ばれる細胞の中に存在しています。毛母細胞は、毛根の奥深くにある、髪を成長させるための細胞です。色素細胞はこの毛母細胞の中で、メラニンと呼ばれる色素を作り出します。メラニンには、ユーメラニンとフェオメラニンの二種類があり、この二つのメラニンの量が、髪色の個性を生み出す大きな要因となっています。 ユーメラニンは黒色や褐色などの暗い色素を、フェオメラニンは黄色や赤色などの明るい色素を持っています。一般的に、ユーメラニンが多く含まれている髪は黒髪や濃い茶髪に、フェオメラニンが多く含まれている髪は金髪や赤毛になります。そして、これらのメラニン色素がどのくらいの割合で含まれているかによって、明るい茶髪や赤みがかった茶髪など、さらに多様な髪色が生まれます。 このように、髪の色は色素細胞が作り出すメラニンの種類と量によって決まります。私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、このメラニンの配合が異なるためなのです。
ヘアカラーの技法

ブリーチで叶える!透明感カラーへの道

- ブリーチで叶える透明感カラー! ブリーチとは、髪の色素を抜いて明るくする技術のこと。よく「脱色」と言われることもあります。 私たち日本人の髪は、生まれつきメラニン色素が多く、黒や暗い茶色の髪色をしています。 このメラニン色素を分解し、髪を明るくしていくことで、透明感のあるカラーを実現したり、外国人風のヘアスタイルに近づけたりすることが可能になります。 ブリーチは、一度で髪を明るくするのではなく、段階的に色を抜いていく施術です。 そのため、なりたい髪色によっては、複数回のブリーチが必要になる場合もあります。 ブリーチをすることで、髪への負担はゼロではありません。 しかし、近年では、髪への負担を軽減するケアブリーチなどの薬剤も登場しています。 ブリーチに興味がある方は、ぜひ一度、美容師に相談してみて下さい。