
十人十色の髪の色
私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、肌の色と同様に、メラニン色素という物質が関係しています。このメラニン色素は、髪を作る細胞で作られ、その量や種類によって、黒や金色、赤色など、実に様々な髪の色を生み出します。
メラニン色素には、ユーメラニンとフェオメラニンの二種類があります。ユーメラニンが多いと髪は黒くなり、反対にフェオメラニンが多いと明るい色になる傾向があります。例えば、日本人に多い黒髪は、ユーメラニンが豊富に含まれているためです。
さらに、メラニン色素の量は年齢と共に減少していきます。そのため、年を重ねると髪の色が薄くなり、白髪が増えていくのです。
このように、メラニン色素の量や種類、そして年齢による変化が複雑に関係し合って、私たちは個性的な髪の色を持つことができるのです。