
髪の強度を保つCMCの役割とは?
私たちの髪は、大部分がケラチンと呼ばれるたんぱく質からできています。ケラチンは、爪や皮膚などにも含まれており、体の外側を保護する役割を担っています。しかし、髪を構成する物質はケラチンだけではありません。実は、「CMC」と呼ばれる成分も、髪にとって重要な役割を担っています。
CMCは、「毛髪細胞膜複合体」の略称で、髪の内部を構成する繊維状のタンパク質同士を接着する役割を担っています。例えるなら、コンクリートの建物を建てる際に、鉄筋を繋ぎとめるセメントのような働きをしているのです。CMCは、水分や油分を保持する性質にも優れており、髪の潤いを保ち、パサつきを抑える効果も期待できます。
しかし、CMCはパーマやカラーリング、紫外線などの影響を受けやすく、ダメージを受けると髪の強度が低下してしまいます。枝毛や切れ毛、パサつきの原因となるため、日頃からCMCを補修するヘアケアを心がけることが大切です。