
髪の強度と潤いを保つ間充物質
私たちの髪は、ケラチンと呼ばれるタンパク質を主な成分としています。このケラチンは繊維のように細長く連なり、網目状に束ねられることで、1本1本の髪の毛を形成しています。
しかし、丈夫でしなやかな髪を保つためにはケラチンだけでは不十分です。そこで重要な役割を担うのが、間充物質と呼ばれる成分です。
間充物質は、例えるなら、コンクリートの骨組みの間を埋めるセメントのようなものです。ケラチンが骨組みだとすると、間充物質はそれをしっかりとつなぎとめる役割を果たします。
この間充物質は、さらに水分、脂質、メラニンなどの成分で構成されています。水分は髪の柔軟性や弾力を保ち、脂質は髪の表面をコーティングして外部からの刺激から守ります。メラニンは髪の色素であり、黒髪や金髪など、髪の色を決定づける役割を担います。
これらの成分がバランスよく保たれることで、健康で美しい髪が維持されるのです。