髪の色

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十人十色の髪の色

私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、肌の色と同様に、メラニン色素という物質が関係しています。このメラニン色素は、髪を作る細胞で作られ、その量や種類によって、黒や金色、赤色など、実に様々な髪の色を生み出します。 メラニン色素には、ユーメラニンとフェオメラニンの二種類があります。ユーメラニンが多いと髪は黒くなり、反対にフェオメラニンが多いと明るい色になる傾向があります。例えば、日本人に多い黒髪は、ユーメラニンが豊富に含まれているためです。 さらに、メラニン色素の量は年齢と共に減少していきます。そのため、年を重ねると髪の色が薄くなり、白髪が増えていくのです。 このように、メラニン色素の量や種類、そして年齢による変化が複雑に関係し合って、私たちは個性的な髪の色を持つことができるのです。
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髪色の秘密を探る:色素細胞の役割とは?

私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、色素細胞の働きによります。色素細胞は、その名の通り色素を生み出す細胞で、正式には色素形成細胞と呼ばれます。動物や植物など、生物が持つ様々な色を形作っているのは、この色素細胞の働きによるものです。私たち人間の場合、肌や髪、瞳の色は、この色素細胞によって作られる色素によって決まります。 髪の色を決定する色素細胞は、毛母細胞と呼ばれる細胞の中に存在しています。毛母細胞は、毛根の奥深くにある、髪を成長させるための細胞です。色素細胞はこの毛母細胞の中で、メラニンと呼ばれる色素を作り出します。メラニンには、ユーメラニンとフェオメラニンの二種類があり、この二つのメラニンの量が、髪色の個性を生み出す大きな要因となっています。 ユーメラニンは黒色や褐色などの暗い色素を、フェオメラニンは黄色や赤色などの明るい色素を持っています。一般的に、ユーメラニンが多く含まれている髪は黒髪や濃い茶髪に、フェオメラニンが多く含まれている髪は金髪や赤毛になります。そして、これらのメラニン色素がどのくらいの割合で含まれているかによって、明るい茶髪や赤みがかった茶髪など、さらに多様な髪色が生まれます。 このように、髪の色は色素細胞が作り出すメラニンの種類と量によって決まります。私たち一人ひとりの髪色が異なるのは、このメラニンの配合が異なるためなのです。